1話 20XX年 12月13日
ーー20XX年
世界はとあるウイルス”CX-680”により未曽有のパンデミックに陥っていた。
様々な医者が、ワクチンを作ろうとしていたが、すべて失敗に終わった。しかし人類は思った。
「こいつの感染確率ほぼゼロじゃぁぁぁん」
そう、このウイルスはかかったら致死率99%と狂犬病に似たウイルスだが、
感染力が非常に弱かったため、ワクチン開発は行われなかった。
はじめこんなにも医師がワクチンの開発に打ち込んでいたのは、とあるニュースが原因だった。
某テレビ会社が放送した、ニュースが大規模なクラスターを起こしたということが、問題だった。
これが世間を騒がし、世の中をパンデミックに追い詰めた。
それが落ち着いた今だが、この”CX-680"にかかったものがいた。
これは、その人の物語である。
俺は、いつも通りに生活していただけだった。
普通に稼いで、普通に食えて、ほんとに普通の人として生きていきたかっただけなのに,,,
俺は何か犯罪をしてきたことはなかった、ごくまじめでそのせいでいじめられていた時もあったけど
絶対に俺は自分の信念を曲げなかった。なのに、神様は俺を見放した。
「検査の結果、大変申し訳にくいのですが、"CX-680"ですね。感染を防ぐため一応隔離病棟に、、、」
医者は何かをぺらぺらと話していたが何も頭に入ってこなかった。なぜならそもそも、シーエックス何とかを知らないからだ。え、なんなんそんなに重い病気なん?と医者の話に追い付けていなかった。
「なので、一応この治療法で進めていきますね」
「あの、すみません、」
「ここの病院でももう少し大きめの病院もしくは大学病院にいったほうがいいですね」
聞こえていなかった。
「あの」
「私の知り合いが近くの大学病院にいるのでそちらのほうにお願いしておきますね。」
また聞こえていなかった。俺ってそんなに声小さいか?
「あの」
腹が立ってきた。これで聞こえなかったら〇す。
「すみません。どうしましたか?」
さすがに聞こえてよかった。
「そもそも、シーエックスなんかってどんな病気なのですか?」
そういうと医者は驚いた顔をして説明した。聞いた話によると数十年前に発生した病気らしい。
感染力は極めて低いものの、致死率が高いらしい。また感染力があまりにも低かったためまだワクチンも
開発されていないらしい。それを聞いた瞬間俺は膝から崩れ落ちた。
あぁ。やっぱり神様はいないんだな、、、、
入院の手続きが終わり紹介してもらった、大学病院に入ることになった。
入院して3日間は、特に何の症状もなかったが4日目、高熱、嘔吐、めまい、吐血などの症状があった。
もちろんそのような状況でご飯を食べれるわけもなく、日に日に痩せていった。
1か月後、、、お見舞いが来た。誰かはわからない。親は物心がつく前に他界し、友達はみんな地元にいる。彼女とはつい数日前分かれた。いったい誰なのだろうか。
「お見舞いがきましたよ」
「誰ですか?」
「あなたの友達だと言っていましたけど」
嘘だそんなはずはない。俺は上京してから友達はできておらず、地元の友達ともここ半年は
連絡を取り合っていない。




