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クライミング①


さて、道具を確認しようか。」田中はシートを広げながら言った。シートの上には、登山用具が整然と並んでいた。


「まず、ハーネスをつけるね。」佐藤はレッグループ式のハーネスを手に取り、8の字型の輪になっている部分に足を入れた。一気に腰のところまで引き上げると、テープ状のレッグループがねじれていないか確認した。


「大事なことだから、しっかりチェックしないと。」佐藤はウエストベルトを後ろ側から巻き、しっかりとリングに通し、腰をぐっと締め付けた。「ここをしっかり締めておかないと、滑落したときにロープで宙づりになって、頭が下になったときにすっぽりとハーネスから抜け落ちるなんてことになっちゃうからね。」


「なるほどね。それは避けたいな。」田中は頷いた。


「そして、最後にベルトを折り返して、再度リングに通すことを忘れないようにするんだ。」佐藤は慎重に作業を進めた。「腰の前と後ろ側でレッグループとウエストベルトをリンクさせているビレーループがねじれていないかも確認しよう。」


「よし、大丈夫だね。」田中も自分のハーネスを確認しながら答えた。


次に、佐藤はビレーループに安全輪付きカラビナを通し、くるっと1回転させた。「カラビナのゲートが左側にくるようにして、輪の絞られた部分が手前に、広がった部分が向こう側にくるようにするんだ。これが一番安定する形なんだよ。」


「逆にすると、どうなるんだい?」田中は興味津々で尋ねた。


「逆にすると、カラビナが回転して、ゲートにロープがかかってしまうんだ。最悪の場合、ロープがカラビナから脱落してしまうこともある。」佐藤は真剣な表情で答えた。「だから、この位置が重要なんだよ。メインカラビナがハーネスとメインロープを結びつける結節点になっているんだから。」


「なるほど、よくわかったよ。ありがとう、佐藤。」田中はしっかりとした口調で言った。

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