桜子とかいと2 終わり
かいとはどこか悩んだが、いうことにする。
「…桜子へと血を渡して、桜子の血を飲むと痛みがくる」
「痛みって…」
「想像できない痛みがくるっていわれた」
「なら絶対に嫌。かいとくんは自由になって、普通に幸せになってほしい」
「普通ってなんだ…普通なんてこの世界にない。そんなのない」
「あるよ。私のことは見ないふりをすればいい。知らないふりをすればいい」
かいとは、にたりと笑う。
「何言ってるんだよ。桜子。さっき、聞いてただろ?俺と悠磨さんで戦うことになってるんだ」
桜子ははっとする。
「知ってしまったら、見てしまったらどれだけ知らないふりをしようとしたって逃げることはできないんだ」
「でも…どちらにしても、私は血を渡さないし!飲まない!誰かに自分のことを任せるなんてしたくない!」
「なら、今…」
かいとは桜子の方へと行き手を掴む。
「かいとくん!?」
「今、血を…」
そこへと声が響く。
「ただいま。桜子と、かいとくん」
声のした方を見ると敬造がいた。
かいとは止まるが、強く敬造を見る。
「俺は今桜子の血を飲む」
「ごめんよ…かいとくん。それは、止めさせてもらう」
敬造の姿が一瞬消えていて、かいとは気づくと地面に倒れている。
「…上の方はあんな感じだけど、絶対なとこあるから。桜子のことも最初は壊す気だった…けど、利用することができるからここにいる」
「敬造さん、言うことを聞くことしかしないんですか!?」
「桜子をいきなり壊すかもしれない」
「上の方が桜子に何かするなら!許さない!」
「桜子のいる場所を奪うことはしないでくれ」
かいとは力がなくらなるようにうなずく。
「わかりました…」
桜子は下を向く。
かいとは、何とかして笑う。
「ごめん…桜子。また明日」
桜子は広い部屋で膝をつく。
敬造はいう。
「ごめんよ…その」
「ありがとうございます。かいとくんを守ってくれて」
「私は言うことを聞いているだけだよ」
「…いえ、あ…おかえりなさい、です」
「ただいま」




