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ムア
ムアは壊れないことに苛立つ。
繋がりをどうにか出来るとムアは思っていた。
かいとの繋がりの多さに壊せると信じていた。
何も破壊が完全にできない。
「私の壊したいはこのていど、だったの…?」
何のために壊すの、聞かれたのに
答えられなくて
それは分からなくて
目の前のかいとを器にしたくて
器にして、壊したい
でも、壊せない
壊す力もない
渦の力も壊す力を持つと
なのに、なのに
「私の壊したいはこのていど?」
この程度
この程度
このていど
「こんなもの?私のわけのわからない壊したいはこの程度なの?」
桜の花びらが舞い、ムアを包むはずだった。
かいともムアの姿に壊さないと思った。
「壊さなくて、よかったじゃん、ムア」
かいとは手を伸ばす。
ムアに手を伸ばす。
ムアはいう。
「私はこのていど…」
「いいじゃん。何が悪いんだ、ムア」
ムアは壊すことを止めようと考えていた。
壊す気が薄れた。
ムアは触れている渦の強さを
力を込める、
怒りを込める、
悲しみを込める
壊すを込めることで
込めることで簡単に止められること
そんなことないということ
ムアの気持ちはしっかりともたないといけなかった。
しっかりと込めたことに
ムアは込めた気持ちを触れた渦の強さを分かっていなかった。
「私、壊さなくてよか………」




