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無夢
無夢は一人暗い中にいた。
暗い場所が落ち着いてしまう。
昨日の明るい場所は心がまだ慣れない。
何で生きてるのを持ってる話を聞けたのはうれしい。
素晴らしいと思っている。
そのことをうれしいと思う。
無夢はぬいぐるみを抱きしめる。
「でもね……私は何で生きてるのがまだ分かんない」
何で生きてるのが分からない。
これから
そういうのが本当は見えてない。
本当は何も見えない。
無夢はぬいぐるみを強く強く抱きしめる。
無夢は思う。
ここに来ない方がよかったとも思える。
でもこの場所に来なければ分からないものばかりで。
分からなければ良かったとも思えて。
無夢はグルグルしている。
魂だけの存在でもある。
無夢はぬいぐるみが柔らかくて安心するのに胸の痛みがとれない。
「痛い…痛い……柔らかいのに」
無夢はぬいぐるみを抱きしめ続ける。




