3話 都市への入り方
会話の仕方が、おかしいかも
「はい。襲われたので返り討ちにしました」
答えたらおっさんの顔が驚愕の顔になっていた。
何故だろうゴブリンを倒したってだけなのにこんなにも驚くことなのだろうか。
「本当に坊主が倒したのか?」
「何処かに倒れてたから引っ張って来たとかじゃないのか?」
こうゆう質問が幾つかありしつこく何度も何度も聞いてくる。
「だから、何度も言ってるだろう。ここから少し離れた所にある開けた場所であった」
「そうか……まぁいいか。誰が倒しても…困るもんでもないし」
おっさんは耳を凝らせば聞こえるような声でボソッと言った。
「坊主、そいつを引きずって俺に付いてこい」
「なんで? 今、解体できないのか?」
「おい……まさかだけどよ、そのゴブリンがなんだか知らないで討伐したのかよ」
「ん? そうだか? 」
そう答えたらおっさんの顔が引きって固まった。
「もう疲れた…もうすぐで着くから俺に付いてこい」
おっさんは、この言葉を最後に何も言わなくなった。
少し歩いたら大きな壁が立っていた。進〇の巨人に出てくる壁並みにでかい。
「坊主、そろそろギルドカードか住民票をだしとけよ」
「分かった」
…ん? ギルドカード? 俺、気軽に返事したけどそんなのもってないぞ?
「待ってくれ、俺はギルドカードも住民票もってないぞ?」
「は? 無くしたのか?」
「いや、もともと持ってない」
「じゃあ、どう外に出たんだよ。外に出る為に必要だから、魔物や魔王軍が頻繁に襲ってくる村でない限り、辺境の村の奴でももってるぞ?」
そんなのか…どうしようか。まぁ適当に誤魔化しとけばいいか。
「あぁ、俺はむちゃくちゃ田舎の方で育ったからそんなの持ってなかったんだ」
「…そうか、じゃあ金もってんだろ? 出して行くぞ」
「そのお金さえも、ドがつくほどの貧乏だからない」
「うーん、しょうがねぇから俺が出す」
金を出すだけで身元の知れない奴を入れんのか? そんなので入れてくれるのかな? 俺の読んでる小説だと、出身とか名前とか色々書いてたけど。 まぁいいか、このおっさんが払ってくれるらしいから好意に甘えよう。
と、その前にこのおっさん俺が途中から言葉を崩してんのに気づいてるのか?? もしかして馬鹿?
語彙力ないので温かい目で見守って下さい