エピローグ 箱庭の主は満たされ笑う
本日、完結までの2話+人物紹介で3話を同時に投稿しています。
こちらは完結の【2話目】です。
ああ!
彼女と俺は、無事に幸せになれたね。
決められた婚約者と結婚したのに、彼女にくちづけすら許さずに攫うなんて、俺よくやった!
彼女が婚約者君のこと、あんまり好きじゃなさそうだったからなぁ。
婚約者君が彼女に惚れないように、微妙に好みじゃないように見せたかいがあったな。
まぁ、彼女が誰と幸せになろうと、それも俺だけどね。
それでも、彼女の幸せは絶対だ。
それに、宵闇の髪と空の蒼の瞳を持つ俺は、本体の俺に一番近い、俺の現し身であることは間違いない。
現し身だからこそ、俺の能力の一部として、魔法なんてものを好きに使えるんだし。
そう、あの世界は俺の箱庭。
あの世界に存在するすべて……人、植物、動物、空気、大地も海も空も、彼女の魂以外の何もかも。
自由意志はあるけど、俺の身体の一部なんだ。
彼女の魂が、俺の肉体が存在する世界に生じたその瞬間、俺の番だって解った。
だから、その時すぐに捕まえたよ。
そして俺と彼女は一つになって、彼女はこの箱庭に生まれたのさ。
彼女は俺以外とは出逢わない。
関わることさえない。
俺以外の存在を、彼女が感じることはない。
俺以外の存在が、彼女の存在をほんの少しでも感じることはない。
俺以外のモノを、彼女がその身体の内に受け入れることはない。
俺以外のモノを、彼女がその魂に纏うことはない。
彼女はこの箱庭で、初めて身体を持って生まれた。
その身体を形作るすべては、俺の一部だ。
彼女のすべては、俺のモノ。
俺にいわゆる寿命なんてものはない。
だから、ずっとずっと……この箱庭で繰り返すんだ。
永遠に終わらない、俺と彼女だけの物語を……俺の身体のナカに存在する世界で。
END?
最後までお読み頂きありがとうございました。
次話は人物紹介です。
名前の意味の小ネタなんかもありますので、よろしかったらご覧ください。




