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14 高額買取


シースさんが大丈夫な理由などを聞くために。

ガーデンルームに連れてきたはて、大樹の家のリビングで現在向き合っていますが、この人凄い人だった。まぁ、人じゃ無かったんだけどね。

手っ取り早いからって、テウトが表示する前にステータスを自ら見せてくれまして。



名前―シース・ラディウス

種族―ヴァンパイア(始祖)

称号―原初のヴァンパイア、女神ランウェルウの使徒


属性―全属性(火、水、風、土、氷、雷、光、闇)


アルティメットスキル

審判者《ジャジメント》、亜空間(アナザーワールド)、魔法生成(マジッククリエイト)


エキストラスキル

魔力操作、無詠唱、意思伝達、血液魔法、植物魔法、眷族召喚


ユニークスキル

状態異常無効化、即死無効化、転移、隠蔽、鑑定、縮地、魅了


身体系スキル     魔法スキル

剣術         全属性魔法

拳術         無属性魔法

槌術         回復魔法

鞭術         結界魔法

槍術         生活魔法

杖術         幻術魔法

弓術

身体装甲


生成生成スキル

製薬LvMAX



自分のスキル並に凄い人初めて見た。

凄くね?この方、確実にアタシより強いんですよ。

自分の強さも大概だけど、この人も大概な気がするんですが。



「オイラも結構生きてるけど、始祖ヴァンパイア何て初めて見た」

「私以外の連中は、テリトリーに引っ込んじゃって基本はでてこないからね。嫌よね引き篭もり」

「ヴァンパイアって日光大丈夫何ですか?」

「下位のヴァンパイアは弱点だけど、私達始祖には全然平気よ。私は原初のヴァンパイアでもあるし」



始祖のヴァンパイア、SSランクのアンデッドに部類されるんだけど、その中でも原初のヴァンパイアはSSSランク以上の力を持った最悪のヴァンパイアで、出会ってしまったら死を覚悟しろとまで言われている。


実際そう言われている原因は、大昔に人間がランウェルウ様の怒りに触れて、天罰を起こす際に手をかしたのが原初のヴァンパイアである3人だったそうで、その時の名残で人間には恐れの対象となっているらしい。

一部の地域では原初のヴァンパイアに手を出せば、神に見放され国ごと消滅するとまで言われているらしい。

加護を頂いたのも、この時手を貸したお礼に貰ったものであるそう。



「その時の名残で、どうも女神様の気配に敏感でね。

キラちゃん、あの人の気配が普通にするんですもんビックリしたわ」

「そうなんですか」

「でも、ロザンダって本当に最近ろくな事しないわね!可哀想に、大変だったでしょう」

「えぇ、まぁ…主に女神様の賠償とか色々……」

「あの人の律儀だものね。そのぶんじゃ、色々貰って逆に困った質ね」

「そうなんです」



ランウェルウ様と関わった事があるもの同士、分かり合えることが多くて大変嬉しいです。

そして、何とシースがこの街に居る理由が冒険者エリーの事件に繋がっている可能性が出てきました。


説明すると、現在ランウェルウ様の怒りに触れて、神罰が下るロザンダだが、事の発端の勇者召喚にいたる経緯が、国お抱えのサモナーであり賢者のゲルドフと言う男らしい。

自信家で自惚れ屋、自分の力に絶対的な自信があり自分こそが世界の支配者たる存在だと勘違いしている阿呆である。


もともと国王から絶対の信頼をされていて、自国を強くする為なら手段を選ばず、幻獣や魔物と契約していたらしい。

国側も率先してテイムの手伝いや研究に手を貸していた。

それが、犯罪まがいな事でも。


しかし、ある時究極の神獣と契約すると言い始めた。

本来神獣を呼び出すことは人間には不可能なのだが、この男独自研究の末に、呼び出す方法を生み出したソレが、精霊と妖精の、力を奪い自分の力とし召喚の儀式を執り行うこと。

精霊と妖精から力を奪うことは、命を奪うことと同じこと。

さすがの国も猛反対、しかしゲルドフはそれを聞き入れず自分の腹心達を使い強行しようとするが、国側に阻止されゲルドフはロザンダの地下牢獄に幽閉されてた。


阻止されたかに見えたこの事件だったが、ゲルドフが研究資料と共に脱獄。

その際に一緒に腹心だった者たちも消えていて脱獄を手引したと思われる。

ゲルドフの制裁や復讐を恐れたロザンダ王国自衛のために、禁忌である勇者召喚に手を出したと。


シースはこの事実を掴んで、最近テイマーの不審死が起こっているこの街に来たそうで、見つけ次第排除するつもりだったらしく、街でそれらしい人物を探していたらアタシを見つけたらしい。


原因このクソ野郎だわ!!!!

アタシがこうなったのも、この野郎が原因だわ!!!!

しかも、こっちに来てまでアタシに間接的にだけど、喧嘩売ってきたわよ!!!

売られたからには買うわよ高額で!!!叩きのめしてやるわ!!!!



「テウト、キラがカルマとセルジオと同じ真っ黒オーラ出してる」

《マスターの怒りに触れたみたいですね。伝わってくる感情は激怒以外感じられません》

「そうか」

「その調子だと、キラちゃんに関わりのある話だったみたいね」

「テイマーの不審死に関わっている奴と接触しててな、目を付けられてんだよオイラが」

「あら、タイミングが良いと言うか、悪いと言うか」

「その事もあって、我慢の限界が来たんじゃねぇかな」



取り敢えず、うちに帰ってカルマパパ達と話し合いしないと。

後、エリーを捕まえて拷問にでもかけて、そのクソ野郎の居場所を吐かせる!!

初めて全力で、グラムとグングニルを使ってやるわ!!

色々考えてたら冷静になってきた、落ち着いてお茶を飲んでいたら、シースが考え込みはじめた。



「ねぇ、キラちゃん」

「はい、何でしょう?」

「アナタ、この世界に来て間もないのよね?」

「はい、冒険者ギルドに登録したのもさっきです」

「なる程…………、ゲルドフの事追うわよね」

「売られた喧嘩は高額で買う質です!!小間切れにしてやる!!」

「そうよね。キラちゃん私と契約しましょう!!」

「へ?」

「守護してるのはイオンちゃんだけなのよね?だったら、もう1人戦闘に強いのが居たほうが安心できると思うのよ。どうかしら?」

「でも…」

「私貴方が気に入ったし、守りたいとも思ってる。だから、アタシと契約して頂戴」



えっと、どうしたら良いの!!

混乱している私に助言を誰か下さい。嬉しいよ、すごく嬉しい!でも、そう簡単にヴァンパイアの始祖と契約しても良いもの?



《良いと思います》

(テウト)

《護衛戦力としては申し分ないです。私はスキルですので直接お守りする事は出来ませんし》

(オイラもいいと思う。悔しいけどコイツ以上に戦力になる奴滅多にいないと思うし)


コレも、女神様のお導きなのかな?


「……シースさん」

「なぁに?」

「アタシ、ここに来たばかりで何も解らない小娘だけど、良いの?」

「えぇ、貴女が良いわ」

「宜しくお願いします」

「コチラこそ、宜しくね。コレからずっといっしょに居るんだし、遠慮とかは無しの方向で宜しくね、キラ」

「了解です。シース」


シースさんの言葉は、結構直球な感じがしてこっちが照れてしまう。

こうして、美人でカッコイイ新しい仲間が増えました。


カルマパパ達にどう説明したものか……。

今からチョト気が重いです。

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