12 暗黒会議と冒険者ギルド
納豆戦争も一段落して、カルマパパからの話は3つ。
1つは、果物にお米、醤油、味噌などの調味料を買い取らせて欲しいとの事。
家族なんだから、その辺は大丈夫だしお金もいらないって言ったら、コレはビジネスの話だからちゃんと受け取りなさいと言われて、月々大金貨3枚を支払われる事になった。
数が出せないのはわかっているから、家で食べる分だけを降ろせば良いらしい。
因みに、
銅貨1枚(100円)
銀貨1枚(1000円)
金貨1枚(一万円)
大金貨1枚(十万円)
白金貨1枚(百万円)
日本円とあんまり変わらない。
貰いすぎだと講義したが、この世界ではアタシからしか提供できない物だからって言って聞き入れてもらえなかった。
2つめは、スキルについてテウトに頼んで2人と連動した事により2人もエクストラスキルの意思伝達を習得したらしい。
テウトに色々聞いて、ここまでどう過ごしていたとか色々聞いたみたいです。
「まさか、エクストラスキルに連動とはいえ、アルティメットスキルまで開放されるとは思わなかったよ」
「テウト、色々教えてくれるから便利だよ。あとコレ渡しとくね」
「なんだい?このバンクルとカフスボタン」
「テウトに作ってもらったマジックアイテム。バンクルがマジックボックスでカフスボタンには結界魔法と火、雷、光属性強化付与がしてあるからなるべく付けるようにしてね」
「っえ!!キラちゃん、マジックアイテムなんて簡単に渡しちゃって良いの?マジックボックス何か貴重品だよ」
「家族にあげるの!何かいけない?」
アタシの言葉を聞いた瞬間目から滝のような涙を流すカルマパパ。
「家の子、いい子ぉぉぉぉ!!世界一ぃぃぃぃ!!!!
毎日身につけるし、大事にずるよぉぉぉぉ!!!!!」
「良かったですね、旦那様」
もらい泣きしてる所悪いんだけど、セルジオさんにもあるんだよね。渡そうとしたら使用人の自分は貰えないとか言い始めるから、渡すのに苦労したよ。
それぞれの属性に合わせた専用のマジックアイテムだからって言ったらやっと受け取ってくれたけど。
キキさん達にもあるんだけど、同じ反応になりそうだからセルジオさんにお願いして渡してもらうことにした。
3つ目はこれからの事について。
アタシが冒険者と商人ギルドに登録したい事はテウトから聞いてわかっているみたいで、手配してくれるそう。
商人ギルドの方は少し待って欲しいと言われた。
ただ、カルマパパが1つ気になっている事があるみたいで…。
「キラちゃん、ここに来る前に『友と共に』のメンバー助けたんだよね」
「うん、ロッゾとエリーあと、クナシだったかな」
「そうか……」
「パーティーあるいはエリーに問題あったりする?」
「良くわかったね、何か引っ掛かる事があったかな?」
助けたあとの状況を説明したところカルマパパとセルジオさんの眉間にシワが刻まれて悩みこんでしまった。
ヤッパリ、エリーはくせ者たったか…やけにイオンを気にしてたのが気になってたんだよね。
「リーダーロッゾとクナシに問題は無いんだが、エリーが少々問題でね。エリーの周りで不審な事故があってね調べてみたら裏で手を引いてるのが、ボルビノ伯爵っていう人でね…良くない噂がたえない人でね」
「ボルビノ伯爵は現在この街に滞在してまして、残り2人のメンバーは伯爵のご子息の護衛を任されている見たいなんです」
「何か、事件の匂いプンプン。
メンバーを離れ離れにして一人づつ殺すつもりだったかな?メリットはわからないけど…。」
「その、可能性は十分にあるんですよお嬢様」
「マジで!?」
「マジだよキラちゃん。殺すつもりは無かっただろうけどね。ロッゾは子爵家のご子息なんだ」
「テンプレな設定だなオイ!!じゃあ、ロッゾを狙って魔物を差し向けたってこと!?」
「そういう事」
異世界あるあるだわ。何でも、ボルビノ伯爵の不正に気づいたロッゾの父タトン子爵は証拠を掴むために動いていたが、伯爵に気づかれて息子の命が惜しければ…って事になってるらしい。
別件でエリーを調べてたカルマパパが、ボルビノ伯爵を調べたところ不正が発覚して証拠と共に、王都に連絡したところ芋づる式にタトン子爵の事が発覚したらしい。
タトン子爵には既に連絡済みで事件の事はカルマパパに『お任せします、息子を宜しくお願いします』と言ってきているらしい。
ヤッパリ面倒くさい事に巻き込まれた!!確かに変だとは思ってたんだよ、冒険者なのに馬車所有してたし。
でも、魔物にどうやって襲わせたがわからないんだよね。
あの時テウトに3人共鑑定してもらってたけど、エリーは間違いなく魔法使いだったしな。
裏で意図を引いてるやつ確実にいる感じがする。
「彼等が帰ってくるまでは様子を見るしかないね。まぁ、キラちゃんに目をつけた時点で終わりだけどね」
「そうですね、明日には仕事で出払っている彼等も帰ってきますし、全力でお相手して差し上げましょう」
「ロッゾ達が帰ってくるまで後3日はかかると思うし、それ迄に色々決めておこうねセルジオ」
「そうですね、旦那様」
真っ黒だよ。今、執務室暗黒の空気が漂ってるよ。
もはや、この2人は犯人の死体をどう処理するかまで考えている顔してるよ。
この2人は、怒らせないようにしようと思います。
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さて、やって来ました冒険者ギルド。
アレからテウトを交えて色々話し合って、明日帰ってくる他の人達と合流し次第叩きのめす事が決定した。
アタシは好きにして良いとの事なので、念願の冒険者ギルドに来たわけですよ。
建物内は、思ったよりも広くて、酒場が隣接してるのはお決まりな気がする。
受付に行き冒険者の登録を頼むと登録用紙をくれたので記入して提出。
登録が終わるまで待ていたんだけど、予想度どうり?の展開が起きてて、登録が終わって説明をするからって何故かギルドマスターの部屋に案内されてしまったんだよね。
「そう固くならなくても取って食いやしないよ」
「いえ、流石にギルドマスターに呼ばれたら、こうなりますよ」
「そうかい?しかし、カルマの奴には似ないで良かったね。
ギルドマスターのマニカだよ宜しく」
コチラの女性、小柄で可愛いですがれっきとしたドワーフでカルマパパとは古い友人で昔パーティーを組んでた事もあるらしい。
事前連絡を受けてアタシが来るのを待っていたそうです。
く
「しかし、アイツに娘がいたとはね」
「アタシ自身驚いてますけど、良くして貰ってます。出掛けるときも一緒に来るって言ってた位でしたし」
「あぁ、セルジオの苦労が見えるようだね」
「ハイ、物理的に止めてました」
「娘が帰ってくるって大騒ぎしてたし、こうなるんじゃ無いかとは思ってたんだよ。完璧に親バカになったね」
「みたいです」
世間的には、カルマパパの神託により自分の娘が成人するまで誰にも知らせずに人に預けていたと言う事になっているそうです。
因みにこの国の成人は男女共に15歳です。若返ってるんで、外見年齢10代何で大丈夫!!
カルマパパの行動に呆れながらも、ギルドマスター自らギルドルールの説明をしてくれた。
ギルドランクは、Gランク〜Sランクまであるそうで、依頼をこないし行くとランクアップいていく仕組。
依頼は、自分のランクからワンランク上のものまで受けることが可能。
Cランクに上がると専属依頼が受けられるようになるらしい。
まぁ、だいたいこんな感じでゲームによくある話の為の特にわからない点は無かった。
「それでね、キラにギルドカードを発行するにあたってのランクだけどね、持ってるそうだねブラックウルフ」
「はい、ここに来る途中で冒険者を助けたときに倒しました」
「アンタ、ブラックウルフがAランクの魔物って事は知ってるかい?」
「はい、一応存じてます」
「なら、ブラックウルフ倒すのに本来どの位冒険者が必要か知ってるかい?」
「いえ、知らないです」
マニカさんによりますと、Aランクの冒険者パーティー3チーム揃えて勝てるかどうかだそうです。
アタシ自身規格外なのは知ってましたが、それほどですか…アタシ、ソロで倒しちゃいましたけど……。
その為、アタシのギルドランクを決めかねているらしいのです。
「親子揃って、規格外だねアンタ等。カルマの奴も食べ物の為に冒険者になった癖に異常に強くてね…気づいたらSランクになってたくらいだしね」
「何か、スミマセン」
「はぁ、例外があっても良いだろう。キラ、本来はGランクから何だか、Aランクのブラックウルフをソロで倒す強さを考慮して、ギルドマスターの権限によりCランクを授けよう」
「いきなりCランクですか」
「本来ならAランクでも良いくらいだよ。だけど、アタシ個人の権限でばCランクまでだね。後は、自分で依頼受けてあげていきな」
チート能力のお陰で平均より強いのは分かったんだけど、こうなると普通の冒険者の能力がどれ程かが気になってくるな。
「因みにロッゾ達のパーティーはロッゾがCランクでそれ以外の連中がDランクだよ」
「ロッゾと同じランクか」
「勘違いしない様に言っておくけど、強さだけで言うならアンタSランク級だからね。冒険者としての経験が足りないのと、アタシ権限のみの決定でCランクなだけさ」
「なる程、つまり周りと自分を比べるなと!」
「そういう事だ。本当変な所だけはカルマに似たみたいだね」
何だかマニカさんの顔が一気に呆れ顔になったんだけど。
ともかく、アタシは規格街の強さだから気おつけなさいって事でいいのかな?




