表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不本意ですが「悪魔様、御命令を!」  作者: ニノマエ ハジメ
第二章 風の都・ヴィントス街編
19/31

第十八話 聞き込み

「はぁ〜」

ミリアは客室のテーブルの上に突っぷしていた。


「結局ほぼ証拠無しか〜…。どうしよう…」


僕らとしては、そろそろ都民たちを疑わせたい。それなら…


「…とりあえず街に出よう! 都民がなにか有益な情報をもってるかもしれないし」


「そうですね、反乱が激しくなっているという話も聞きましたからね」


「…そうだね、街に行こう!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


…結果から言うと、身になる情報はなにもなかった。

ほぼ丸1日かけて都民10人に聞いたが、誰も都主が死んだことを知る者がいない。

そもそも都主と関わることがないんだから、当然の結果だ。


「…まさかここまで情報が無いとは…」


そして僕らはここで、あらかじめ用意していた計画に戻る。


「…こうなったら、あれしかない」


「…あれ、って何?」


「都主様がお亡くなりになったことを公表して、都民に協力を仰ぐんだ」


そして都民を疑心暗鬼にして、殺し合わせる。


「でもそんな事したら都が混乱しちゃうよ…!」


「でも犯人を見つけるためには仕方ないんだ!」


僕らがここを支配するためにもね。


「…わかった、やるよ。カロナに許可取ってくる」


「…カロナ?」


「さっき話したお父さんの秘書よ、今は一時的にカロナが実権を握ってるの」


そうか…でもあんまり忙しそうじゃなかったけどな…。


「…うん、じゃあ頼むよ」


「わかった!」


なんだか僕はミリアの笑顔を久しぶりに見た気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ