123/123
連呼
「拓くん拓くん拓くん」
「連呼しないでよ。一回で分かるから」
いつもより、2回名前を呼ぶ回数が多い。
「拓くん拓くん」
「だから、2回言わないでって。一回で分かるって」
「なんか、呼びたくなるの」
「変なメカニズムだね」
たまに久保さんは、変なのに取り憑かれるな。
「とにかく、今日は拓くんの名前を連呼しそう」
ニコニコな笑顔で言うから、強くは言えないよ……。
「ねぇ、拓くん」
「今のは遊んでるよね?」
「バレチャッタ」
「あからさまじゃん」
たまに久保さんって、理屈に合わないことするんだよなー。まるで子供。
「じゃあ、拓くんも私の名前連呼してみてよ」
「なんで僕がやらないと」
「いいじゃん。やり返しだって思って」
「おんなじ土俵には立ちたくないね」
「えー、そんなの綺麗事じゃん」
思わず僕は固まる。
「なんか、久保さんって確信つくよね」
「次回予告、なくない?」
「ネタ切れらしいよ。困っちゃうよねー。創作開始記念日も控えてるのにね。あ、ちなみに、僕の方が先に出来たらしいよ。僕は最古参キャラだね。久保さんは、ボツキャラを除けば、2番目だね」
「えー、私の前に他のボツキャラ?なんか複雑」




