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4-7話

GM:さて、襲撃者を撃退すると、それ以上道中で邪魔する者はありません。予定通り、ダーレスブルグに到着します。

ディート:他のモンスターの襲撃とかもなかったのか。

GM:そうですね。城門を守っていた衛兵も、ここのところ平和だと教えてくれます。もっとも、それが蛮族の襲撃の先触れである可能性が高いことも教えてくれます。

トロント:なるほど、旅人にちょっかいをかける蛮族を集めている段階なのか。

古参の衛兵:「蛮族の襲撃と言っても規模は毎回違う。今回がどれほどになるかはわからんがね。危険を避けるなら、長居せずに移動した方がいい」

GM:と教えてくれます。もっとも、蛮族の襲撃がダーレスブルグなのか、そこから橋でつながったレーゼルドーン大陸のカシュカーンなのかは不明です。


GM:さて、タップさんと一緒にダーレスブルグのライダーギルドへと移動します。君たちが到着するとギルドの職員が嬉しそうに出てきます。

職員:「ああ、タップ卿。ご無事でしたか。」

タップ卿:「うむ、荷もほれこの通り。途中で、ドラゴンが卵からかえったが、なんとかなったぞ」

職員:「すぐに騎獣としての処置をします。それと、帝都から連絡があって、ギルドの内通者が捕まったそうですよ。盗賊と内通しているどころか、その盗賊が蛮族と通じていて、騎獣を蛮族に提供しようという話だそうで。まったくとんでもない話ですよ」

GM:と、教えてくれる。それとギルドの飼育員が出てきてドラゴンインファントも連れて行きます。

トロント:ドラゴンパピーにじゃれ付かれても、タップさん無事だったんだね。

GM:ちょっと、よだれでカピカピになったり、むしられた跡があるけど、おおむねタップさんは元気です(笑)

職員:「ありがとうございました。宿の方には我々の方で連絡してあります。ゆっくりお休みください」

GM:といって、職員はタップさんに頭を下げる。

タップ卿:「うむ。これでギルドの面目も絶つという物だな。遠慮なく利用させてもらうぞ」

職員:「ですが、ここまで戦力強化をする必要があるという事は、次は蛮族の襲撃は小競り合い程度では済まないかもしれません。ウチのギルドも騎士や冒険者に連絡を取って戦力を強化してもらいますよ」

タップ卿:「ううむ。私も私で用事があってな。それに影響ない範囲でなら手伝うつもりだ。まあ、何もないに越したことはないがね」

GM:と、ギルド員と話をしているとハングリーが、声をかける。

ハングリー:「ご主人。腹が減ったぞ」

タップ卿:「わかっているとも。ハングリー。さあ行こう」

GM:と君たちに合図を送る。タップ卿から話は聞いているが、ダーレスブルグに滞在する宿屋は知らされています。宿代や食事代などの経費はライダーギルドが持ってくれるので、遠慮なく泊まっていいそうです。

カンモン:ほほう。

GM:もちろん良識の範囲内での話ですけどね。

カンモン:猫にできる贅沢などたかが知れていように…

ディート:ちなみにどんな。

カンモン:マタタビのシャンパンタワー入りま~す。

ディート:ねぇよ(笑)


(一同笑)


カンモン:じゃあ。ツナのお風呂にダイブ。

ディート:ツナがねぇ!!(笑)

タップ卿:「あくまで良識の範囲内だぞ」

サンドラ:どんな店なんです?

GM:これも、タップさん冒険者時代の馴染みの店です。冒険者の店で『幸運の足』亭と言います。

カンモン:幸運の『足』亭。タビット。その足って…

GM:看板には“幸運を司る動物”の足が書かれている。

ディート:自虐的な店だな。ここにタビットが泊まると足を切り取るモンスターとか住んでいるんじゃない。

トロント:種族差別かな。

サンドラ:それ、ただのサイコパスだよ(笑)

トロント:そんなところに泊まるタビットのタップさんか。思わず足を見てしまうよ。

GM:では、トロントのその視線に気が付いたハングリーが「キッ」と睨みます。

ディート:そっちじゃねぇよ。(笑)


(一同笑)


GM:扉を開けると落ち着いた雰囲気の店内です。思ったほど荒れておらず、見ると女性客も多い。その間を、タビットの大小が忙しそうに動き回っている。どうやら、この店はタビットの一家によって運営されている店のようだ。

トロント:ああ、なるほど。だから幸運の足なわけね。

サンドラ:なぜだろう。タビット一家と言って納得できるけど、感情的にはハングリーの標的対象が増えたという印象しか受けないわ。


(一同笑)


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