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33話 尊、メイプルとミュートに仕事の話を聞く

更新が遅くなり、申し訳ございません。


↓こちらでも、情報を発信しております。


https://twitter.com/ba0567

酒場の仕事デビューを果たした次の日、尊達は朝からイーストダンジョンに来ていた。


「じゃあ、今から納品用の鶏肉を取ろうと思うが、メイプルとミュートはやっておきたいことがあるか。」

「尊様、私はスキル”薬品作成”でポーションを作る際必要な蒸留水を取りたいです。」

「私は昨日も言いましたけど、弓を使いたいです。スキル”弓術”のLvを上げたいです。」


俺達は鶏肉を取得を目指して、その後に余った時間で蒸留水を取得することにした。


「一度パーティーを解散して、ミュートをリーダーにしよう。ミュートのスキル”動物授業”を使ってコッケーを狩ろう。

その後、俺をリーダーにしてイーストダンジョンの奥のマップ準備に、俺とメイプルはスキル”剣術”をミュートはスキル”弓術”のLv上げよう。

因みに、倒す魔物はプルプル(青)で蒸留水狙いだ。」


「「わかりました。」」


ミュートのスキル”動物授業”のおかげでコッケーから効率よく鶏肉がドロップするため、30分ぐらいでショルダーバッグ3つ分を超える鶏肉が集まった。

俺はアイテムボックスから、ショートソードと預かっていたミュートの弓を取り出して2人の短剣と交換する。俺が自分のロングソードを取り出して装備したのを見計らって、メイプルが話しかけてきた。


「尊様。ティー様の昨日のご様子ですが・・。」

「おかしかったな。鶏肉の件だって、話題を逸らしたかったから言ったと思う。」

「尊様、ティー様にはたくさんお世話になったんです、何とか助けてあげられませんか。」


ミュートが俺に助けを求めてくるが、ティーさんは隠したいから俺達に言ったことなのだからむやみには聞けないと返す。


「俺達に出来るのは、さりげなく他の人から話を聞くことだけだ。ティーさんから頼まれない限り、手は出せないと思う。」


ミュートも”そうですね、秘密にしていることを聞くのも酷いことですね。”と納得してくれた。俺をパーティーのリーダーに戻して、プルプル(青)の場所まで移動する。新しい武器を装備して、俺達は蒸留水を集めることにした。

プルプル(青)を狩って、1時間ぐらいで200個程の蒸留水が集まった。メイプルの方も充分過ぎると言ったので、一度家に戻ることにした。

因みに、俺達のスキルのLvは下記のようになった。


伊吹 尊 ♂ 人族 20歳


スキル

アイテム精製Lv9 料理Lv9 服飾作成Lv1 ”剣術Lv5” 短剣術LvMAX


メイプル 狼人族(ろうじんぞく) 20歳


スキル

植物授業 Lv- 薬品作成 Lv1 短剣術LvMAX アイテム精製Lv9 料理Lv9 服飾作成Lv1 ”剣術Lv5”


ミュート ♀ 猫人族(びょうじんぞく) 18歳


スキル

動物授業 Lv- ”弓術 Lv6” 短剣術LvMAX 服飾作成Lv1 アイテム精製Lv9 料理Lv9 剣術Lv1


俺とメイプルはスキル”剣術”が4上がり、ミュートのスキル”弓術”が3上がっていた。


俺達がそれぞれの部屋で身支度を整えた後、ショルダーバッグの中身を全て鶏肉に変更して酒場へと出勤した。

昨日と同じように昼食の対応が終わると、メイプルとミュートが先に遅めのお昼を食べに部屋へ行った。一息ついた後。メイプルとミュートから預かっているショルダーバッグを持って、ティーさんがいるクエストカウンターへ行く。


「ティーさん、昨日言っていた鶏肉の納品をお願いします。」


俺はそう言って、ショルダーバッグを装備して中身を出すという行為を3回分行う。沢山取れたことを聞かれるかと思ったが、何事もなく納品と報酬を貰う。


「尊様、ありがとうございます。鶏肉が不足していたので、助かりました。」

「いえいえ、こちらもお世話になってますからね。お役に立てたなら嬉しいです。」


俺は空のショルダーバッグと報酬を持って、酒場のカウンターで待っているとメイプルとミュートが部屋から出てくる。


「メイプル、ミュート。借りていたショルダーバッグと鶏肉の報酬だ。」

「「ありがとうございます、尊様。」」


俺は2人にショルダーバッグと報酬を渡す際に、2人に顔を見ながら首を横に振る。メイプルとミュートが小さく頷いてショルダーバッグと報酬を受け取った。

俺達は酒場に入る前に合図を決めていた。報酬を受け取った時にティーさんがおかしければ首を縦に、問題がなければ横に振ることにしていた。

今回はティーさんに問題が見られないため、俺は首を横に振ることにした。俺はメイプルとミュートと交代して遅めのお昼を食べた後、ハードウッドさんに連れられてメイプルとミュートは希望する仕事に向かうのを見送った。

それから大きな変化などは無く過ぎていき、次の休日の朝を迎えた。


「尊様。確認したいというか、尋ねたいことがあるのですが。」


メイプルには珍しく歯切れの悪いことを言ってくる。俺は”なんか悩みなのか”と尋ねると。


「いえ、そうではないのですが。先週の外で食べたクレープという料理の材料に、砂糖は入ってないと思うのですがどうでしょうか。」


いきなりおかしな質問をしてきたため驚くが、間違ってないので”よくわかったな”と答える。


「酒場でスキル”料理”をしていた時、ふと尊様と食べたクレープを想像したんです。すると、頭の中にクレープの材料と作り方が急にわかりました。

気になってステータスを見てみると、スキル”料理”のLvがMAXになっていました。」


メイプルに指摘されて俺もステータスを確認してみると、俺もスキル”料理”のLvがMAXになっていた。俺はミュートを呼んで確認してもらうと、ミュートも同じくLvがMAXになっていた。


「ミュートは、クレープの材料や作り方ってわかるか?。」

「尊様。私はクレープって言葉を1週間前に知ったばかりですよ、材料や作り方が分かるわけ・・・。

あれ、分かりました。今からでも作れる自信があります。」


俺は”世界の理の書+α”で、前世の知識で検索をかける。確か、クレープとホイップクリームを挟んだケーキがあったと思い探してみた。


「なるほど、ミル・クレープって言うのか。材料も何とかなるし、実験を兼ねて作ってみるか。」


俺はメイプルとミュートに台所から出て貰って、ミル・クレープをスキル”料理”で作成する。この料理をメイプルとミュートも知らないはずだし、この世界で言えばたった今生まれたはずである。

一応、”世界の理の書+α”でスキル”料理”のレシピで検索をかけると、レシピ”ミル・クレープ”が出てきた。

俺は完成しているミル・クレープを準備して、メイプルとミュートを台所に呼んだ。


”メイプル、ミュート。わかるか。”と、無茶な質問をしてみた結果。


「レシピ”ミル・クレープ”ですね。材料はクレープとホイップクリームですね。」

「美味しそうですね、クレープとホイップクリームが何層も重なり合っているケーキなんて。」


なるほど。生産系のスキルをLvMAXにすると、この世界でレシピが存在すれば理解できることがわかった。因みにミルクレープは、メイプルとミュートが朝食のデザートとして美味しく食べました。俺は甘い物は好きだが、朝からケーキは辛いのでカットフルーツを頂いたが。

朝食の後、俺はメイプルとミュートにそれぞれ仕事で何をしたのか聞いて見た。


「メイプル、ミュート。ハードウッドさんに紹介された仕事はどうだった、良かったら何をしたか教えてくれないか。」

「私はこの村にいらっしゃる薬師の方に色々教えて頂きました。母の時とは違い製薬は行わず、まずは薬草の知識と取扱いを詳しく教えて頂きました。」

「じゃあ、意味はなかったのか?。メイプルはスキル”植物授業”を持っているから、理解しているだろ?。」

「尊様、それは違います。薬師の方に丁寧に説明されて初めて理解しました、私がなぜ成功せずに、失敗したのかを。」


俺は首を傾げていると、メイプルが続きを話始めた。


「前に一度お話しましたが、母は集落一の薬師で天才でした。ですから私のような凡人には、天才()みたいにはなれないと諦めていました。

ですが薬師の方に知識を教えて頂くだけでなく、その方の経験やアドバイスも教えて頂きました。その結果私は当時の失敗の理由と、教える人が教わる人と同じ目線に立つ重要性に気が付きました。

母は天才であったために出来ない理由を知らず、教える時は母の目線から教えていました。そして私自身は母の()()()()()()()が分からずに、失敗をし続けていたんです。」


俺はメイプルの言葉に”なるほど”と頷く。どうやらメイプルは、俺のスキルでは伝わらない部分を学んでくれたみたいだった。

メイプルの話が終わると、次にミュートが何をしたのか話してくれた。


「私の方も服や装飾品を作ったりはせずに、作っている所を見学するように言われました。そして後ろから作っている所を見ながら、色々と知らない部分を教えて貰いました。

凄いんですよ、尊様。私達の着ている服って、着る人の不便が無くなるような工夫が沢山詰まっていました。」


俺はミュートの言葉を聞いて、”そうか、着ている人が喜ぶ工夫が沢山あるんだな”と答えた。その後に、”尊様の言う通りでした。この服や装飾品の中には、お客様が欲しいと思う工夫がいっぱい詰まっていました。”と言う感想を聞いた時は正直嬉しかった。

申し訳ありません、ストックが無くなりました。


2~3日ぐらいの間隔で書いて参りますので、引き続きよろしくお願い致します。

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