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魔族であるドッペルゲンガーに転生したので、人間の国で人間ロールプレイします!  作者: 下菊みこと


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称号が増えた

【名称】タナトス


【性別】女性


【年齢】十八歳


【レベル】一万


【職業】姫騎士


【称号】竜殺し


【スキル】異世界語翻訳

     アイテムボックス

     アイテム・ドッペル

     ドッペルゲンガー

     転移魔法

     鑑定眼


【その他】体力 一万

     魔力 一万

     攻撃力 一万

     魔法攻撃力 一万

     防御力 一万

     魔法防御 一万

     素早さ 一万


「ふむふむ」


まあ、いいかとステータスを閉じる。


この世界では私はこの姿なら最強かもしれない。


人間界と魔界と天界がある時点で、『タナトスとエロス』の世界ではないのは把握したので『本物のタナトス』に迷惑もかからないだろう。


「よし、これからルーブルナの一員としてきちんと生きるぞ!」


人間らしく、ね!













この街に来て一週間が経ち、私はルーブルナのメンバーたちと共に別の街へ向かうこととなった。


次の街までは『ルルシア村』とは違って森を越えて行かねばならない。


ということで、しばらく野宿生活だ。


―…ところで、魔界はあの後どうなっただろう。


『魔界は今のところ動きはありません。今の魔王は【怠惰】なので』


へー。


【怠惰】ってなんだろう。


『その名の通り、怠惰を司る魔王です。なので警戒はまだ必要ないかと』


なるほど。


まあ、それならいいか。


―…おっと。


「コカトリスだ!」


「やるぞ!」


「はい!」


と、突然現れた敵にみんなが臨戦体制になるなか。


「よっと」


私はサクッとコカトリスの首を落とした。


「「「………反則では?」」」


「勝てればいいんですよ、勝てれば」


その後はみんなで解体作業。


私はよくわからないのでそれを眺める。


そして取れた素材は、私のアイテムボックスに入れておくことになった。


次の街のギルドで売るらしい。


ちなみに肉もアイテムボックスにいれておく。


「ただ、肉は早めに食べきっちゃわないとですねー」


「そうだな。野宿生活だ、むしろ助かるくらいだが」


「前の街で一応スパイスとか日持ちするパンは買っておいたので、それでサンドイッチにしますか」


「それは有難いが…まさか我々の分も?」


「もちろんですよ、パーティーメンバーですし」


竜退治の依頼で貰ったお金を半分使っただけだ。


問題ない。


「レッツクッキング!」


ということで、朝昼晩と数日間お肉のスパイス焼きのサンドイッチ生活が続いた。


ただ、色んなスパイスを買っておいたので毎日新しい美味しさを発見できて飽きは来なかった。


睡眠もそれぞれ見張りを交代して寝袋で寝たが、案外寝心地は悪くないし。


なので気付いたら、次の街の関所に着いていた。














関所も無事に通れて、宿を確保して公衆浴場のパスポートも確保した。


ご飯は適当に好きなものを食べればいいや。


ということで次の依頼を早速探しに行く。


ついでにコカトリスの素材もその場で売った。


「クラウドさん、どう思いますか?」


「うーん、やはりこの花の魔物を退治してという依頼がいいと思うが…SSSランクの依頼なんだよな」


「タナトスちゃんがいれば大丈夫だとは思うけど…」


「どうする?」


「行きましょう!」


タナトスは困っている人を放っておかない。


SSSランクの依頼は受けてなんぼだ。


「まあ、君ならそう言うと思った」


「けど、場所が街の近くだからあの対魔剣の特殊スキルは使えないよ?」


「それでも勝てると思います!」


ということで、花の魔物退治に赴いた。













「あれが花の魔物…」


「まあ普通に、クラウドさんと私が前衛、メルセデスさんとリリーさんが後衛でさくっとやっちゃいましょう」


「簡単に言うなぁ…」


「まあ、タナトスちゃんらしくて可愛いからいいんじゃないかしら」


では行くぞ、とのクラウドさんの声に引き摺られて花の魔物の前に一斉に出る。


攻撃を仕掛けてきた花の魔物の攻撃をクラウドさんと二人で受けきって、その隙にリリーさんがメルセデスさんに攻撃力アップの一時的な加護を授けて…メルセデスさんが超強力な炎の魔法を放ち、花の魔物は燃え切った。


その後他に火が移らないように水魔法で鎮火して、依頼は終わり。


「やはりタナトスがいると早いな」


「いやいや、皆さんのおかげでしょう」


「タナトスとクラウドが攻撃を受けきってくれたからだよ」


「やっぱりさすがはタナトスちゃんとクラウドねぇ」


「いや、俺は…タナトスが物凄かったんだ」


クラウドさんは謙虚だなぁ…花の魔物の攻撃を一つ逃してしまった私にすぐ気付き、後衛の二人に攻撃が行かないようにサポートしてくれた時点でクラウドさんが一番の功労者なのに。


そしてギルドでクエスト達成の報酬をもらい、依頼主から労いの言葉をいただき、クエスト達成報酬をみんなで平等に分け合った。


その後はまた公衆浴場に行ってリリーさんとお話しして仲良くなったり、宿でゆっくりしたり、今回の報酬で買い食いしまくったりした。


で、今日。


街について二日目、リリーさんに言われた。


「タナトスちゃん、さすがに服がそれ一着はどうかと思うの」


つまりは着替えを買えと言われた。


「確かに、このままでは汚いか…」


ということで、明日はリリーさんと買い物に行くことになった。


「…というわけだから、明日は依頼なしね!」


「わかった。だが、次の日から数日間この辺りのダンジョンに潜ろうと思うのだがそれはいいか?」


「いいですけどなんでですか?」


「定期的にダンジョン内の魔物を狩らなければ、魔物がダンジョン外に溢れてしまうからな」


「なるほど人助けですね、了解しました」


それならやる気も出るというもの。


明日お買い物を済ませて、その次の日からダンジョンだ。

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― 新着の感想 ―
私は、タナトスと聞くと、冥界のエリシオンで、黄金聖衣を砕いてイキってたら、神聖衣を纏った星矢にぶっ飛ばされた三流神が浮かんだりします。 元ネタは、ギリシア神話のタヒの神ですよね。
なんだか、タナトスっていう名前のお陰で、上半身裸のおっさん手前のあんちゃんが大剣片手に暴れてるようなイメージが脳内に……………(-ω-;) 男装の麗人、男装の麗人、男装の麗人……………。イメージをイン…
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