表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/30

12話 圧倒的な邪悪

 高田健志は、インドを滅ぼされた怒り、そして、おまおじを殺された怒りに燃えていた。


 対して、ダーク高田健志は微笑する。


「残念だが、高田健志よ。今のお前では絶対に俺には勝てん。」

「何……?」

「実力の差がありすぎるのだ。ハァッ!!」


 ダーク高田健志は神の気を纏う。空気が湾曲する。


 ダーク高田健志の圧倒的な力に、高田健志は思わずたじろぐ。


「な、何だと……!?」

「驚いたか、本物。俺の纏う神の気はお前のそれとは違う。独自に編み出した『邪悪な神の気』だ。普通の神の気の何十倍も強力で、凶悪なのさ。」


 ダーク高田健志の言う通り、纏う気はとても強烈だった。


(なんてヤツだ……俺の持つ神の気とは違って、戦闘のためだけにある力のようだ……)


 ダーク高田健志はおもむろに手を伸ばして、高田健志に右の手のひらを向ける。


「『ダークドンモー』。」


 ダーク高田健志の手から、ごく小さな気功波が発射される。その気功は、いとも簡単に高田健志の心臓を貫いた。


「ぅあ……ッ!」


 高田健志は一瞬、何が起きたのか分からなかった。そして理解した。ダーク高田健志の強大さを。


(ま、まさかここまで強いとは……)


 高田健志は力なく、インドがあった場所に墜落する。


「ハハハ……ロンドンで待っているぞ。」


 その言葉だけを残して、ダーク高田健志は西の方角へと去っていった。高田健志の怒りの力も虚しく、クレーターの中で意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ