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ジョン=ドゥ
この物語を語るに至ってジョン=ドゥの事を語る事は避けては通れないだろう。
何故ならばこれは彼の物語からだ。
彼の彼自身の英雄でありながらも人であった記録。
これは義娘である私が語るその記憶である。
粗雑であるが暖かみのあった父の記憶。
乱雑であるが友や仲間を大切にしていた父の記憶。
私の大好きな父の物語を娘である私が記しているそんな物語である。
父は転生者であると語った。
名前は抜け落ちて本来の名は忘れてしまったらしいけれど。
かつて父は地球という高度な文明の星の人間として生きていたらしい。
幼い頃からその話を聞いて育った私は父は特別な人間であったと感じていた。
黒髪と紅い目。
身長は2メートルを超す長身。
黒い服装を好んで着る。
明らかに異質な風貌。
かつて日本人という種族だったと父は言った。
日本人は倭国と似たような雰囲気を持った人種が多くいるらしい。
そして紅い目は特異なものらしい。
そして私も特異な血筋を持っている。
天使と人間とのハーフ、父に犯され母が産んだ不義の子だ。
両親は愛してはくれなかったが。
目の前の私だけの父と周りにいる人達が私を愛してくれた。
だから幸せよ、ねえ父さん。




