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三話目だ

 修学旅行初日、午後。クラス単位での観光が主になる。

 九クラスがそれぞれ西*さいかけ寺、NZ城、から寺の三ヵ所を順番に巡る。ちなみに三日目にもう一度〜寺に来ることになっている。

「心、杪、玲、いつまで部屋に籠ってんのさー」

「ごめん、美久。もうちょっと待って」

 美久が隣の部屋に行くと、三人がバタバタと出てきた。

 英心はなぶさ こころ西星杪にしぼし こずえ涼風玲すずかぜ れいの三人と乃野達三人は、二日目に一緒に行動することになっている。

 普段から仲の良い秋見を除く五人は、いつものごとく秋見を含めて六人で行動をすることにしていた。

 なぜ秋見が他の五人と仲良くしないのか等は、この話には直接の関係が無いので割愛します。

 ホテルの入り口を出て少し歩いたところにある駐車場に到着した六人は、担任の河内先生の点呼を受けてバスに乗り込んだ。

 彼女たち二年四組は、最初にNZ城、次に〜寺、最後に西*寺という順番で、五組と六組と共に行動する。

 数分後、全員が乗り込んだバスは動き出し、狭い道路をゆっくりとNZ城に向かって進んでいった。


 予定通り三ヶ所を回り終えた一行は、午後五時四十三分に□□□ホテルに到着した。

 六時から夕食になっているので、十七分ほどの時間の余裕があった。

 美久、乃野、秋見、心、杪、玲の六人はその間にお風呂の準備をしておこうという事で、部屋に戻ってきた。

「それじゃあ、五十五分に扉の前に集まろ」

「はい」

 美久の言ったことに誰も異論は無いようで素直にうなずいて、乃野と心が指をかざして鍵が開いた扉に入っていった。


 乃野達は、畳の上に並べておいた荷物をあけ、中から必要なものを取り出していた。

「あれ?」

 ぼそりと秋見の口から呟かれたその言葉に、乃野はどうしたのかを聞こうとした。

「ん? 秋見、どうしたの?」

 だがそれは最後まで言われることはなく、悲鳴によって遮られてしまった。

 明らかに隣の部屋から聞こえてきた悲鳴にいち早く反応した秋見は、素早く隣の部屋に走っていった。続けて美久、乃野と部屋を出て行く。

 ちなみに部屋の鍵はオートロック式になっていて、外側からは室長以外の人には開けられないようになっている。

 心が廊下に出たのと入れ違いに部屋に入った秋見は、部屋の構造が左右対称だなと思いつつ奥へ進んだ。

 中には、自分の荷物をひっくり返す杪の姿があった。

「どうした、杪」

 その声に気付いた杪は後ろを振り向き、慌てた顔をしてこう言った。

「無いんや。うちの、下着が」

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