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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第435話 イプシロンとルターの共同研究配信(1)

 魔道具【膜宇宙探査艇ブレーンワールドサーチャー】を使って作り上げた、対話型ゴーレムのルター。"全ての人間が守護霊と共に成長する魔法世界"の知識を用いて、対話する事に特化したゴーレムなのである。


 対話というのは、多くの者と会話する事で磨かれるスキルである。少なくとも、部屋に引きこもっているよりかは、多くの人間と会話する方が成長に繋がると、私はそう考えた。

 だからこそ、ルターに社会勉強と称して、イプシロンちゃんに渡してみた。


 養殖担当のイプシロンちゃんは、養殖した魚などを商売人に卸す活動をしている。私が作ったゴーレムの中で、一番多く生身の人間と関わっているのが一番多いのがイプシロンちゃんであり、だからこそルターをイプシロンちゃんに渡したという訳である。ちなみに、生身以外をカウントすれば、圧倒的にガンマちゃんが多いのだけど。

 もっともそれと同じくらい人と関わっているデルタちゃんも候補として挙げられていたのだが、デルタちゃんの激しい戦闘活動にルターが耐えられるか分からないため、消去法にてイプシロンちゃんになったという感じもあるけど。




「なるほど! 羅針盤のように、方向を見定めてくれる後輩! という訳ですね!」

『そうですね、先輩。創造主様に生み出されたルターと申します。以後、お見知りおきを』


 手乗りサイズの板の上に映し出されている、銀髪美少女の幻影――頭に黒い角を生やした、左腕が逞しい骨の腕になっている美少女(ルター)は、サッと、イプシロンちゃんに手を差し伸べていた。

 うんうん、良い感じに仲良くなっているようですね。よしよし。


「とりあえず、イプシロンちゃん。ルターに話しかけてみてください。

 ――ルターは、別世界の知識を得て、どんな内容でもその知識を得て回答してくれるので」

「ヨーソロー! では、ルター。私が次に開発している養殖魚の話を聞いてください」



 イプシロンちゃんが相談したのは、いま養殖中の(ウナギ)の相談であった。

 その鰻とはウミヅリ王国から仕入れた、カミツキウナギの事である。カミツキウナギは繁殖率が非常に高い魚なのだが、その分、他の小さな魚を食べたり、それどころか同種であるはずのカミツキウナギを食べてしまう、とんでもない暴れ魚だったのだ。

 また、色々な魚を食べてしまう雑食魚であり、味もそれほど美味しくない、三級品であったのだ。


 養殖としては繁殖率が高いのは良くて、味もそれほど美味しくないのは養殖によっていくらでも美味しくなるので、安値だから仕入れたのだ。

 しかしながら、蓋を開けてみれば、想像以上の暴れ魚であったため、どうするか悩んでいる、という相談である。



「この鰻なのですが、どうすれば良いのでしょうか? なにかいいアイデアがあれば、採用したいと思うので、じゃんじゃんアイデアをヨーソロー!」

『なるほど。つまりは、その暴れ魚の噛みつき癖が無くなればいいのですね?』


 話をすっぱりと一行でまとめるくらい理解したルター。カタカタっと、なにかを叩くような音が聞こえて来たと思ったら、ルターは1つのアイデアを出して来た。



『よろしい。それなら、そのカミツキウナギに拳法書を読ませましょう』



「……? ススリア船長、ルターはいま何を言いました? 私には、本を読ませようと聞こえたんですが」

『先輩、その通りです。そのカミツキウナギに拳法書を読ませ、他者を傷つけない平和な心を与えます。さすれば、噛みつき癖もなくなり、穏やかな心で、雑食性も低くなるでしょう』


 ……えっと、魚の養殖の話だよね?

 なんで、魚に拳法書を読ませるという解決策が思いつくの?


 確かに、悪ガキを道場とかに入れて、空手とかの武道を学ばせることで、人を傷つけないという精神を学ばせようというのは理屈としては分かるんだけれども、だからといって、鰻に拳法書を読ませるというのは意味が分からないというか……。

 というか、どうやって、鰻に拳法書を読ませるの?


「なるほど、別世界の知識ではそうするのが正解と。ですが、こちらの世界でも有効なのかは未知数……つまり、当てのない大航海!」


 キラッと、瞳を輝かせるイプシロンちゃん。

 ……そういえば、イプシロンちゃんは堅実に養殖を成し遂げるタイプであると同時に、こういう良く分からない物事に対しても、面白いとノリノリな子でしたね。うん、そういうゴーレムでしたね。


「だったら、今から検証という名の航海に出掛けようじゃありませんか! 行きますよ、ルター!」

『了解しました、先輩。確かに、ちゃんとした説明という形で、やるのは大事ですからね。


 そう言って、イプシロンちゃんはルターを連れて、養殖場に向かうのであった。


 あとは、イプシロンちゃんにルターを任せようと思っていた。しかしながら提示してきた解決策が、まさかまさかの『鰻に拳法書を読ませる』なんていうとんでもビックリな解決策であった。

 これは、フルーレティを作るよりも面白くなりそう。なんとなく気になるため、そのままイプシロンちゃん達の後を追う私なのであった。

ウナギに拳法書を読ませる?!

いったい、ルターはどうするつもりなんだ?!


やっぱり、別世界の知識を得ると

新たな視点での解決法が思いつきますよね($・・)/~~~

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