第7話 外の世界へ
どうぞお楽しみくださいっていう定番のを書いておきます
時は少しさかのぼる。彼が洞窟で、剣の訓練をしているころ、洞窟の外では3匹の蟻がいた。
「なぁ、女王様は狂ってしまっていると思わないか?」
一人が二人にそうしゃべりかけた。するともう一人が、
「ああ、この間なんかもうすでに最高のレベルの武具を身に着けているのにまた作れと命令したらしいぜ!」
「おまえ、知らないのか?その命令には続きがあってな、なんと俺らの天敵のバードが着れる防具にしろ!と言っていたらしいぜ!?ん?待て。何かがこっちに来る…」
そこに現れたのは彼らと同じ蟻だった。
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訓練を終えて初めて見る洞窟の外へ!さぁ、何が待っているかなー?
そこには、俺と同じ蟻がいた。何やらこちらをじろじろ見ている。すると、三人、いや三匹かな?まぁいい。一人が、
「どこの種族のものだ!」
と怒鳴りつけてきた。えっ、ええー!初めて会った仲間に、いきなり怒鳴りつけられるなんて。あんまりだ。だがまだ立て直せる。ここは慎重に、フレンドリーに…
「あのー。どちら様でしょうか?私はどこの種族にも属しませんよ。」
「嘘をいうな!蟻は必ず種族(群れ)があるはずなのだ!」
え!?そうなの?じゃあなんて答えれば信じてもらえる?「どっかの種族です。」なんて言えばいいだろうか?だがこの蟻たちは、他の種族の蟻を敵視しているらしい。じゃあ何と答えれば…
「おい、答えないのがこたえだな?なら潰すなでだ!」
まぁ俺的にもそれが一番てっとりばやいかな。少し魔素を放出するとしよう。実はさっきから、ずっと俺のスキル〔戦力透視〕を発動させ、監視したが、一匹ある程度の強さだが、俺には遠く及ばない。俺の訓練の成果、ここで見せようじゃないか!と、思っていると、急に三匹が苦しみだした。
(おいパートナー、どういうことだ?)
【強さが一定に達しない者は、マスターの魔力に耐えることができません。死ぬまでの時間は、1分ほどだと推測します。】
はぁ?1分でこの3匹が死ぬだと!?まぁこいつらは弱いけども…
「うが-!苦しい!わかった。俺たちが悪かった!だから見逃してくれー。」
いや、ほんとすみません。魔素で死ぬやつなんて聞いたことなかったんだもん!
(なぁ、パートナー?今までさんざん雑魚を見かけてけど、死ぬやつなんていなかったよな?)
【知的生命体の場合、魔素で死に至る可能性があり、今回がそれということです。】
そういうことか、まぁ魔素を消してやるか…
「あ、ありがとうございます!」
口をそろえ、そう言われた。
「いやー、俺も想定外だったんだよ。ごめんな。」
「いえ、喧嘩を吹っ掛けた私たちが悪いのです。どうかお許しを…」
「これからは気をつけろよ。」
そう言い終えて、冒険へ行こうとしたその時、
「なぁ、今の方ならバードの襲撃も逃れられるんじゃないか?」
「確かに…あれほどの魔力を秘めた方なら、バードを倒せるかもしれない!」
小声で話しているが、スキル〔盗聴〕で丸聞こえだった。
「あの、もしよければ―」
もう俺の返事は決まっている。




