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間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜  作者: 舞桜
第6章 少年期〜青年期 学園6学年編

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48話 “学園祭“・・・抵抗力・・・


(そ、そうか、いつも無意識に発動してるから意識したことなかったけど、そう言った使い方もあるね・・・よし。ちょっと、やってみる!!٩( 'ω' )و)


 と、天華は追加情報と打開策も教えてくれたので、僕はその打開策の案に関心し、早速実行してみる事にした。


 この間、白衣の男と“邪神“は僕の背後で、ゴソゴソ何かをしている音は聞こえていたが、念話に夢中で、奴らが今から行おうとしている事に、僕は全く気づいていなかった・・・(まぁ、嫌な予感からの現実逃避、とも言う・・・)



 そんなこんなで、早速、天華の打開策、と言うか教えに従い、“超回復スキル“の効果を足元に集中させ始めた。


 すると・・・・


(まずは足先の回復に集中・・・・!!、あ、なんか魔力吸われた!って事はちゃんと足に効果が効いた?っこと?かな?(・・?))


天華『そうですね。他にスキルを発動してないなら、ほんの一瞬でもスキルが作用したと言う事です。その調子でスキルを意識して、魔力が吸われたらすぐに止めてを繰り返していくうちに麻痺?の効果が少しずつでも薄れて動けるようになるはずです。ですが、ある程度動けるようになったとしても、すぐには動かず、周囲の情報収集に専念して完全に足が動かせる状態になって、逃げ切れると判断できたらすぐに動いてください。こちらも、今そちらに急いで向かってますので無理はしないでくださいね』


(うん!!分かった!)


 意識して“超回復スキル“の効果を足先に集中してみると、体内を巡っている魔力が少しだけど足先に動いた感覚があり、その魔力の動きに反応するかのように、周囲の魔法陣から魔力を吸われた。

 その現象が意味するところは、やはり天華が言うように、“自動発動状態のスキルでも集中して使用すれば効果範囲を限定することができる“、と言うことが分かったのだ、“身体強化“のスキルを使う時に似ているなと思いながら(“身体強化スキル“は、魔力を注いだ分だけ強化できるって代物だから、今は使えないけどね(*´ー`*))、それが感じれた僕は天華に言われた通り同じ“回復方法“を数回繰り返してみたら・・・


(・・・ん?あ!!今、足の指先が動くようになってきたよ!)


天華達『『『えっ!!?』』』


夜月『お、思ったより回復が早いな?』


ジュール『私達が着く前にアトリーが自分で脱出して来そう・・・』


天華『そ、そですね。・・・それにしても回復速度が速いような・・・』


(うーん、なんかねぇ、集中する度に、魔力を奪われるタイミングが遅くなって行ってる気がする?・・・)


 先程まで、目を動かし周囲の様子を伺い、喋るのでさえやっと、といった状況だったのに、天華に集中のやり方を教えたもらってまだ数回しか試しただけで、他から見えては無いけど足の指先が動く感覚が伝わってきた。

 その事を伝えると、その“回復方法“を教えてくれた天華でさえかなり驚いていて、その事に関係するのか不思議な感覚がある事に気づいた、その事も言うと、


天華『・・・もしかしたら、アトリーの身体が魔法陣の吸収力に抵抗力ができ出したのかも知れませんね。その麻痺?の効果に抵抗力が出て、適応していくことで効果が薄れて来てるのと同じ現象かも知れません』


 と、天華が前世でのワクチンのような効果が出ている的な事を解説してきた。


(あー、確かにそんな感じがっ!?)


ジュール達『『『!!??』』』


夜月『どうした!?アトリー!!???』


 天華の解説に納得していると、先程まで僕の後ろでゴソゴソと何かしていた白衣の男が、不思議な形の魔法陣が描かれた踏み台のような物を僕の視線の先、1メートルほど離れた距離に置き、次は先程見せてきた得体の知れない“悍ましい液体“入った器を持ってきた。

 そして、その時の“邪神“は、白衣の男が用意した踏み台に上がり、いやらしい笑みを浮かべ僕の顔をずっと見てくる。


(えっ、アイツら・・・もしかして、僕にアレをかけようとしてるのか!?・・・っ!!!っうぇっ!!気持ち悪い!!嫌だっ!!それをこっちに持ってくるなっ!!!)


「っ!!?く、・・る、・なっ!!・・・っ、うっ、うえっ!ごほっ!ごぼっ!・・・っ、ふっ!はっ、ひゅっ!はっ!はっぁ、はぁっ、っ、うっ・・・」 


ジュール『アトリー!?アトリー!?』


天華『アトリー!!落ち着いて!!貴方には“加護の結界“があります!その“不浄“な物は貴方を害する事はできません!!だから落ち着いて!!』


夜月『アトリー、落ち着いて、深呼吸するんだ』


  再び、視界に入って来た“悍ましい液体“を見てしまった僕は嫌悪感に襲われ、一気に混乱し、悪寒による鳥肌、吐き気、過呼吸のような、症状に襲われ、正常な判断ができなくなってしまった。

 ジュール達が声をかけてくるが、僕の目線の先で白衣の男が見せつけるように、“悍ましい液体“を柄杓で掬い上げてかき混ぜているのだ、その度に込み上げる不快感に嫌悪感、胸焼けのするような気持ちの悪さが一気に押し寄せてくるので、その時の僕の表情を“邪神“は心底楽しそうに観ていたのすら気にならない程で、本当にそれどころでは無いと言った状況だった。


(うっ!!っ、やめろっ!!くるなっ!!くるなっ!!!!)


「っ、くっ、なっ!!!」


ジュール達『『『アトリーっ!!!』』』


ジュール『アトリー!!アトリー!!どうしたの!?返事をして!!』 天華『アトリー!!落ち着いて!!それを見てはいけません!!』 夜月『アトリー!!落ち着けっ!!冷静になるんだっ!!!』


(いやだっ!いやだっ!!やめろっ!!うごけっ!!うごけっっ!!!!)


 白衣の男はニヤつきながら“悍ましい液体“をかき混ぜ、僕の恐怖心を煽り、ある程度混ぜ終わったそのドロッとした液体を、踏み台の上に立っていた“邪神“に手渡し、“邪神“もその液体を確認するかのように一回かき混ぜて柄杓いっぱいに掬い取った。


 その様子を見た僕はもうパニック状態で半泣き状態になり、ただ、ただ、逃げようと身体を動かそうとしているのに動かない、そんな絶望の中で必死になっていた。


夜月『っ!!ダメか!?精霊王達!!アトリーの居場所は特定できないか!?』


天華『この付近なのは確かなのです!!もっとよく探して!!』


ジュール『アトリーっ!!アトリーっ!!!どこにいるの!?』


 夜月達は、僕がパニックでとても話ができないと言う状態にまでなってしまっていると分かり、僕を助けるために急いで僕の居場所を特定しようとしていた。だが、かなり近くまで来ていると分かっているのに、奴らが何か仕掛けているのか、僕の詳しい場所が特定できずに焦っている様だった。


 その間に僕の方ではとうとう“邪神“が、あの“悍ましい液体“掬い上げた柄杓を僕の真上まで差し出し、ゆっくり垂らすように柄杓を傾けた・・・


「っ!!っ!!ぁーーーっ!!」(やだっ!!ダメっ!!やめろーーっ!!!っ!!!???・・・っ!・・・)


 少し動く様になって来た首で上を見上げ、垂れてくるその液体が来るのを狂ったように心の中で拒否するが、その拒否の言葉は届かず。言葉にならない叫び声をあげても止まる事はなく、無情にも僕の周囲に一定の距離をとってドーム常に張られていた、“加護の結界“の上に液体が到達し、形容し難い色の液体が僕の視界いっぱいに広がった。それを見てしまった僕は不快感に嫌悪感、そして、今までに無い凄まじいまでの忌避感を感じ、意識が混乱、自分の脳が自身の感情や、目に入ってくる情報を正しく整理できなくなって気を失いそうになったその時、


夜月『っ!!、ソル!!今すぐに私に触れるんだ!!アトリーとの念話を繋げる!だから、アトリーに“感情共感“も使って呼びかけろ!!』


 と、言った次の瞬間、


ソル『「アトリー!!」』


(!!!!???、ソ、ソル???)


 急に聞き慣れた声と感情が僕の心の中に流れ込み、思考がフリーズ仕掛けていた僕の意識を一瞬で正常に戻した。


ソル『「はい、僕です!大丈夫ですか!?」』


(ソル!!ソルはどこにいるの!?今どこ!?助けて!!“悍ましい“何かが僕の上に!!早くっ!!)


ソル『「っ!!アトリーっ!落ち着いて!!今、かなり近くまで来ています!だから、一旦落ち着いて、今、どの様な状態か冷静に教えてください、“お願いします“」』


 ソルの声で意識が正常に戻ったとは言っても、現状はどうしようもなく何も変化していないので、目の前に広がる光景から逃げ出す事ができずにいる、その現状を変えて欲しくて、ソルに縋るように助けを求めると、ソルが宥めるように僕にそう言い、今、起こっている周囲の状況を見て教えて欲しいと“お願い“してきた。


(っ!!!・・・っ、ふぅ、ふぅ、・・・う、ん、わ、分かった。い、今はっ!っ、ぼ、僕の“加護の結界“の上にっ、・・・気持ちの悪い、ドロッとした液体をっ、ひっ!!・・・お、同じ場所に、いっ、一定間隔で垂らしてくるっ!!っうえっ!!は、吐き気が止まらないっ!!)


 僕はこれまでソルと一緒に過ごしてきて、ソルが僕に対して“お願い“と言って、何かを要求された事は片手で数えるほどしかなく、その数少ない“お願い“も、殆どはソルが自身の利益などを求める物ではなく、常に僕のためになる“お願い“であることを知っている僕は、その滅多に無いソルの“お願い“を叶えようと、激しいほど感じる不快感や嫌悪感、忌避感を何とか抑え込み、自分の身に起こっている状態を震える声で、少しずつ、でも正確に、伝えた、最後の方はあの液体を見すぎて強い吐き気が襲ったが、何とか自分が見える範囲の情報を伝えた。


ソル『「!!、・・・アトリー、では、今、その“気持ちの悪い液体“は、直上からかけられて入るけど、貴方の身体に直接触れているわけでは無いんですね?」』


(う、うんっ・・・で、でも、凄く、いやなんだ、アレは、触れたら、どんな事が起こるのか、分からないほど、“悍ましい“・・・それに、身体が動かないんだ、今すぐ逃げたいのに・・・っ、ふぅ・・・っ、うぅっ・・・早く助けに来てよ、ソル・・・)


 僕の伝えた情報でソルが僕の状況を簡単にだが理解し、確認をとって来たけど、僕は今、猛烈にこの場から逃げ出したいと言う気持ちは変わらず。体調不良が起きるぐらいの危機感を常に感じた事で、とうとう、泣きが入るほど精神的に疲労し、追い詰められてしまっていた。


ソル『「っ!!、アトリー、もう少しの辛抱です。もうすぐ、助けに行きます。だから、少しでも、動けるようにテンカ様に教わった回復方法を繰り返してください。怖くなったら、いつでも話しかけて、いつでも僕は貴方の声を聞いてますから・・・」』


(!!、うんっ!!僕も頑張るよっ!!)


 僕が本当に泣くほど追い詰められていることを感じたソル、そのソルも本当にもうすぐ近くまで来ていて、すぐに助けると言って僕の為を思って、そう言ってやさしい気持ちで励ましてくれているのも僕も感じて、その言葉と伝わってきた本当の感情に、僕は支えられて、気を強く持つ事ができた。


















 

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