表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世もちは、今日も秘密を隠す。  作者: のん
前世もちは秘密を隠す

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/573

騎士、抱きしめる。


『契約者が命令すれば、奴隷が「欲」を持って触れても電撃は放たれない(ホルス国、トリス国、ガル国の奴隷契約以外)』


なんという事でしょう。

国によって、契約内容に差異がやはりありました。

わ〜〜〜、お仕事の参考になるぅ!って思ったけど、思ったけども!!



「なぜ今なんだ・・」


布団を頭から被って、もうすぐお風呂から鼻歌を歌いつつ、出てくるであろうルウイさんの顔がものすごく思い浮かぶ・・。


「絶対!言う!!命令してって、絶対言うじゃないかぁああ!!!」


どうしよう!

いや、絶対言わないけども!?

あの手この手を使ってくる!!ルウイさんのしょんぼり顔に弱いのも、きっと騎士団長様は分かっているであろう!持っているカードを余す事なく使うよ!絶対!



すると、階段を上がってくる足音が聞こえる。



き、来た〜〜〜〜〜〜!!!!

ホラー映画を見ているわけじゃないのに、胸がドキドキする。


こんこんとドアをノックする音が聞こえる。



「トーリ、入っても?」

「だ、ダメです!!!」


「・・奴隷契約の本はどうしますか?」



しまった〜〜!!!カウンターに置いてきた!

しかも!他にも何か書いてあったら、まずいかも?

慌てて来てしまったので、ちゃんと全部読んでなかったし・・、ルウイさんの事だからきっと熟読するだろう・・。


う、うううううう・・・・開けたら終わる。

でも、もし何かまずい事が書いてあったら・・・。


よし!さっと本を受け取って、パッとドアを閉めよう。

気合いを入れて、そっとドアを開けて、閉めるイメトレをする。よっしゃ、バッチリだ!!!



「い、今開けます・・」


そういって開けようとしたら、ルウイさんがガチャっとドアを開けた。


え?なんで開けちゃうの?


ルウイさんは、ものっすごいいい笑顔で私を見つめて部屋へ一歩入ってくる。

ぎゃあ!!ドアが閉められないじゃないか!!!


「な、なんで開けちゃうんですか!??」

「え、本をお返しに来ただけですが・・?」


「す、すっごい嘘だと思います!!!あと、部屋を出て・・」


ルウイさんが、私の顔にギリギリの近さまで近付けて見つめてくる。

思わず、ビクッと体が跳ねる。


「トーリ・・」


ちょっと熱っぽい目でこちらを見てきて、慌てて目を逸らすと・・ルウイさんの首元がちょっと開いていて、奴隷紋がピカピカと光って見える。


それを見ただけで、顔が真っ赤になってしまう。



「抱きしめて欲しいと命令して下さい」

「・・・無理です!!!」


「それでは、手を繋いで欲しいと・・」

「ルウイさん、人間です!!」



無理だよ〜!!

本当に恥ずかしすぎるし、命令は・・できればしたくない・・。

困ったように、ルウイさんの顔を見ると、ちょっと眉を下げて笑う。


「・・・恋人にお願いすると思って・・、お願いします」


「・・・うぅ〜〜〜」


これ・・、普通に恋人がする事じゃないよね?

命令するとかさ。

いや、そもそも普通という世界には生きてないから、これもありなのか?



私の横で理性が肩を叩く。「気にするなよ」っていや待てよ理性!

それをいうのは、横で惰眠貪ってる欲望じゃないのか?お前いい加減だな?って突っ込んでから、ルウイさんを見る。


理性が気にするなって言ったら、仕方ない・・のか?


赤い顔で、ルウイさんを見上げると、嬉しそうに私の言葉を待つルウイさん・・。くそ、覚えてろよ。



「・・・・だ、抱きしめて下さい」

「トーリ!!!」



ルウイさんは、嬉しそうにぎゅっと私を抱き寄せる。

うう、恥ずかしい!!ものすごく恥ずかしい!!


全く今世はなんて展開なんだ!!

命令して触れられるなんて、全くの想定外も想定外だ!!精神年齢50近いのに心臓がもたない!破れる!!



そんなことを考えつつ、ルウイさんを見上げると、ようやく触れ合えて嬉しいのか・・溶けちゃうんじゃない?ってくらい嬉しそうに微笑むから・・、ちょっと何も言えなくなって・・、胸元に顔を寄せて真っ赤な顔を隠した。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ