表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世もちは、今日も秘密を隠す。  作者: のん
前世もちは秘密を隠す

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/573

騎士、こだわり。


今晩は、行商の人達の調査をしたらしい。

あちらもこちらにどんな人や家があるかを調べていたらしいけど・・、以前来た仲間たちから話を聞いてたのか、場所など把握して動いていたらしい。



「・・・明日、また早めにギルドに行ってきます」

「今日も遅かったのに、明日も早いなんて・・大変ですね。お弁当作っておきますか?」


「はい!今日のも美味しかったです」

「それは良かったです」


ニコニコお茶を飲みつつ、尻尾が機嫌良さそうに揺れて見えるのは

私の気のせいでしょうか・・。


しかし、朝も晩も仕事をするのだ・・、お弁当くらい作るし、機嫌の一つも取ろうではないか。


暖房が効いて、暖かくなった部屋はほかほかして眠くなってくるな。思わずあくびが出てしまって、ルウイさんがニコッと笑って、ささっと片付けてくれた。早い、仕事早い。



「さ、じゃあ寝支度して一緒に寝ましょう!」

「それの為か〜〜!!!今、感心した私の心、ごめん!間違えてたぁあ!!!」



ルウイさんの相変わらずのブレない所・・すごい。

え?もちろん一緒に寝ませんって言ったよ。すごい落ち込んでいたけど。男女は一緒に寝ませんって・・。



翌朝。


ちょっと不満げな顔をして、カウンターの前の椅子に座って私を見上げるルウイさん・・。


おい、誰だ?

控えめな方みたいな事言ってた人は?別人だって、これ。

ルウイさんをチラッと見ると、「・・一緒に寝たかったです」って言うし。


椅子に座っているので、手が大変届きやすい。

お茶をカップに注ぎつつ、ルウイさんの頭をぽんぽんと優しく触れる。


「はいはい、今日はお肉多めのお弁当にしましたからね。機嫌なおして下さいね〜」


そういって、手を離してカップを代わりにルウイさんの前に出すと、両手で顔を覆っている。ど、どうした?!!



「・・・・朝から死にそうです・・・」

「なんで?!何があった?!」



ちょっと目だけ出して、私をちろっと見るルウイさん・・。

なんか顔、赤いけど・・大丈夫なの?


「・・それ、絶対私だけにして下さい」

「・・何を?」

「・・・・頭に優しく触れるの・・・です」


え〜、結構いつも頭撫でてるけど、軽く触れるのは恥ずかしいの??違いがよく分からなくて、謎だ。まぁそう言うなら・・と、頷くと、安心したようにお茶を飲むルウイさん。


騎士団長様の考えている事はよく分からん。



そうして、お弁当を持ってギルドに出かけたルウイさん。


一方の私は今日もお仕事だ。

枕の間違いじゃないの?ってくらい分厚い古典文学の翻訳だ。こんなの読む奴いるのか・・・?


「あ〜・・仕事したくない・・」


しかし生きる為には、翻訳の仕事はせねばならない。

畑が雪ですっかりお休みなので、つまらない・・。息抜きといえば読書・・って、結局仕事を思い出しちゃうしなぁ・・。


そんなことをぶちぶち言いつつ、なんとか仕事を終えて昼食を食べる。



「・・気晴らしに買い物にでも行くか!」


体をちょっと動かした方が気分転換になるし・・。

そう思って、コートを着て外へ出る。



雪は降っていないけれど、寒いー!!!

白い息を吐くと、春が待ち遠しくなるけれど、そうなるとルウイさんは帰っていく。・・いや、帰るというより、どこかへ行くのかな・・。


キリルが誘えば、騎士団とか・・かな?


胸が、またちょっとチクチク痛む。

・・・気晴らしに出たのに、ルウイさんの事を考えると胸が痛くなってしまう・・。ダメだ、気晴らしの意味がないな・・。



「おい、そこの女!!」


と、いきなり無礼な声かけをされて、足を止める。

横を見ると、見回りを終えたのかお店から出てきたのか、ネイトさんが立っている。



・・・・うわーー、私は何故この人とのエンカウント率、高いんだろ・・。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ