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深夜
ゆみとえりは眠りについている。
そんな中でみなみは外を見つめていた。
「明日には終わるか...」とつぶやいた。
みなみは三人で暮らし始めてからも、こうして深夜は強盗や暴漢が入ってこないか警戒を続けていた。
ただし、今日は色々なことを考えていた。
どう足掻いても明日にはすべて終わる。
この最期は私にとって、幸せだったのか。
やり残したことはないか。
それにしても今日は月がきれいだな。
など、様々なことを考えていた。
そして、二人が来たことによって、退屈はしなかったなと思った。
侵攻が始まってから、まさかこんな最期を迎えるとは思いもしなかった。
私はきっと独りで最期を迎えると思っていた。
それが私への罰だと思っていた。
ゆみとえりを見る。
彼女たちは少し眩しい。
こんな状況でも、警戒心もないのか、ぐっすり眠っている。
こんな人類でさえ狂ってしまった世界では、私は二人のことも警戒していた。
なのに、彼女たちは、警戒心も無く平凡に暮らしている。
まあ、武器の所持を認めなかったのは私だが。
明日、世界が滅ぶとしたら。
まともに考えたことも無かったが、こんな最期もありだなと思った。




