27話 浅はかな行動
家とか部屋とかあるわけじゃない、ただ温泉と岩と地面そんなところで一体ナニをしているのやら。
タマゴの扱いに正直悩んでいた……ブルーム達ですら自分のがどれなのかは分かるらしいが、自分たちで生んだという実感が無いためかどうしたらいいかと困っていた。
あるものは温泉につけて――――温泉卵にしようとしたり、あるものは魔物化して食べてみたり、またあるものは正座して膝の上に抱えたりしている……まるで妊婦のようにも見えなくはないがこのタマゴって本当に子供が生まれてくる物なのだろうか?
爬虫類系やクィール、ドーラ辺はタマゴでも納得いくが、シロとか哺乳類系列にでタマゴってなんか違和感しかない。
カモノハシのごとく哺乳類でもタマゴっていうのならば分からなくもないが、みんながみんなそうであるとは言い難いし何よりみんな自体タマゴで生まれていないって言う奴がほとんどだった。
「おーい、タマゴ食った奴集合な!」
オレはタマゴを食べた奴らを呼び集めた。
ブルーム、シロ、クィール、イヴ、ドーラの五人だな……というか初期メンバーといってもいい連中ばかりだ。
「お前らかー、仕方ない、これからもう一回添い寝してタマゴ作れるか確かめるぞ!」
「しかし私はタマゴなど作ってもよくわからないのですが……」
ブルームはスライムだしな……そもそもスライムって繁殖ってどうするんだ? 分裂とか?
「とりあえずだ、今度は食うなよ? どうなるか分からないがオレ達はこのタマゴをどうするかってのを考えなきゃならない、そのためにはタマゴをいくつか作って実験する必要がある」
「作るというが主よ、添い寝するだけで本当にタマゴができるものなのか? 我としてはそう容易くできるものだとは思えぬのだが」
未だに半信半疑らしいドーラは他の連中のタマゴを見ながら首を傾げている。
「というわけで寝るぞ!」
天気のいい真昼間から寝るという自堕落の極みを高らかに宣言した。
「私は狩りに行きたいのですがご主人様……」
シロは嫌なのか。
「イヴまだ眠くなーい」
まあ、オレだって眠くはない。
――――仕方ない、これだけは使いたくなかったが……
『魔手技巧』やらせてもらう!
オレはおもむろにブルームの胸を背後から忍び寄り鷲掴みした、物凄いボリュームである。
「ひゃぁっ」
今までに聞いたこともない声を上げるブルーム。
流石スライム弾力が半端ないぜ!
オレはブルームとひたすらじゃれ合った、その様子を羨ましそうに眺める四人、こいつらはこういう感じの触れ合いが大好きなんだよな。
撫でるのをやりすぎて五日も寝てたなんて事をオレは忘れて熱心にブルームを堪能していると――――
結果は見えていたはずなのにな、気づけばオレはみんなにもみくちゃにされてたさ、シロ達以外の連中まで群がってきてオレは肉の壁に押しつぶされた。
みんな柔らかいけどな、それでも最近結構な大所帯になってきたからその総量は半端なく……オレは意識を失った。
仕切りがないからみんなやってくるというオチ。
この物語には二人っきりなど存在はしません!




