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帰宅したところ、ゴロゴロとカーペットを転がりながら、雑誌を読んでいるトロッポさんの首根っこを捕まえる。
「というわけで、あれから1週間経ちました。結果はどうでしたか?」
「ん? 結果って?」
「仕事として出した魔族の退治です」
「んー……? ああ、あれね。全部終わってるよ。初日にやったきりだったから、すっかり忘れてた」
トロッポさん用に空けたタンスの引き出しから、5種の討伐証明が出てきた。
本人曰く、出した依頼は全て当日で終えていたらしい。
用意した5件については難易度の幅を優先して、それぞれの場所は気にせず選んでいたため、距離はそこそこあったと思う。加えてゴールドすら跳ね除ける相手も、関係ないと言わんばかりに一日で終えていたと。
「どうやらその強さは本物みたいですね」
「だから言ったじゃん、私は強いって。どう? 手元に置いておく気になった?」
「もちろんです。仕事は割り振りますが、気が済むまで住んでいてもらって構いませんよ」
「やったぁ!」
恐らくこの時点で、メイズの中でもアリシアさんに次ぐ強さなのは確実だろう。少なくとも普通のプラチナレベルはあるか。なればこそだ、前よりも上のものからいくつか見繕って、整理してきた紙を渡す。
「求める強さは確認できたので、明日からのお仕事もありますよ。またさらにレベルが上がりますが、問題はなさそうですね」
「もちろん。この程度屁でもないってね! それよりご飯まだー?」
「今帰ってきたところですから、ちょっと待っててくださいね」
恐らくこれで、魔族のあれこれも改善するはず。
となると残る問題は……。




