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第二話
太陽が隠れ、月が顔を出す頃、仕事が終わるのが遅くなってしまい
あの時の不安を引きずったまま、クレイモアを背負い家路につく
実家に帰ってオヤジに聞いてみようそう思ったとき
「なんだ?この甘ったるい匂いは」
後ろの方から甘ったるい香水の匂いが漂ってきた
「香水のような……香水!!」
そう思った瞬間に頭の中に朝の新聞の記事が浮かんだと同時に背中にしょっていた
クレイモアと別の金属がぶつかり合う音がする
「っち…浅かったか!!」
そう言う声の方を向くと
随分と細い男が昼間の鋏を蟷螂のように構えて此方を向いていた
即座に頭の中に警告音が鳴り響く
このままでは殺されるそう考える暇なく男はこちらに向かってきた
背負っているクレイモアで空を切る
細身の男は両方の鋏の刃で防いだが吹き飛ばされる
「ぐぅ…」
そう苦しそうに言い気を失い鋏を落とす
「!!なんであんたが?!」
さっきまでの細身の男が消え、昼間の女性が気を失っている
疑問と同様を隠せなかったが女性の手足を縛りとりあえず家に連れて帰った