娘の入学式!
数ヶ月がたった。
敵の襲撃は、頻度、レベルともに上がってきている。
魔法少女ペアーと魔法使いチェリーのレベルも順調に上がっており対応はできている。
「ホットスポットって言うのかな。この地域が重点的に攻められているようです。」
サクランボの妖精だが、人の姿をして防衛省の職員をしているというサクラさんが、状況を教えてくれる。
東京なんかは、もっと激しく攻められていて、こちらに応援を回す余裕は無いそうだ。
この地域は、Aランク上位のペアーとチェリー、そしてベリー姉妹が二人で組めばAランク相当の戦力になり、他の地域より充実しているとの事。
まぁ、そんなことより、今日は、莉乃の入学式。
無事、桜花高校へ合格していました。良かった。
莉乃の友達もみんな桜花高校へ行くことになった。
公立を受験していた優香ちゃんも結局桜花へ来ることになったらしい。
何でも幼馴染の彼氏が公立に落ちたらしく、桜花高校隣の男子校に行くことになって、優香ちゃんもそれなら皆が行く桜花高校へ行くって言ったそうです。
まぁ、仲良しで莉乃のこと大切にしてくれているコ達が、一緒に通ってくれるのは心強い。
朝は、駅でみんなと待ち合わせ。
「あ、莉乃パパだー」
舞ちゃん。高校の制服になって一段と綺麗だね。
「おはようございます。これからも、よろしくお願いしますね。」
優香ちゃんは、落ち着いていて、なんか良いなぁ。優しい感じ?
「りのパパ。今日もイイ…」
陽菜ちゃん?よくわからんけど、君も良いよ!
3人の美少女。いや、もう女子高生、美人さんたち、大人な感じ…
に、囲まれて、今日もカッコいいですねとか、ボディタッチもあり、腕叩かれたり、手握られたり。
子どもの時は、軽く流せていたけど。うーん。どうして良いものか……
……いやいや、まんざらでもないぜよ!
あ、あの、まずは莉乃と挨拶しなさい。
でも、まあ、みんな可愛くなって…
あ、みんなのお父様からの視線が…
「んんんーん。私もいるんだけどー」
莉乃さん、怒ってる?
「うそうそー。莉乃、おはよう!」
「まぁ、みんな私より、おとうさん目当てなんだろうけど。」
3人の男性がキラッ、いやギラッとした目線をこちらに送る。
「そんなこと無いって、莉乃。私も結局桜花に来ちゃったし、よろしくね。」
「優香ぁ。私は、うれしいよーん」
莉乃が優香に抱きつく。
うん、微笑ましい感じ。
小学生の頃の可愛い感じそのままだね。
…いや、いろいろと大きくはなっているけれども!
莉乃もこの数ヶ月の成長が著しい。
魔法少女ペアーの姿に近づいてきてる。
いや、娘を変な目で見てはイケナイ!
背後に、殺気を含んだ気配が……
「千葉さん。ちょっと聞きたいことが。」
背の高い、ちょっと強面の男性。
「渡瀬さん。いや、これは、」
小学校から一緒のモデル体型で超美人の舞ちゃんの父親…
当然、顔見知りなのだが、いかんせん厳つい風貌なので…
行きの電車の中は、3人のお父様たちに囲まれて尋問を受けていました。
うぅ、辛かった。
なのに、
「お父さん達、仲良さそうで良いわね。」
って、天然ぽっちゃり美少女の陽菜ちゃんのお母さん。
ん、天然はお母さん譲りだったのね。
入学式。
保護者席にいるはずなんだけど、何故か両隣は、これまたとびきり可愛い女子高生二人。
紫乃ちゃんと紅乃ちゃん。
正体は、魔法少女ブルーベリーさんと魔法少女ラズベリーさん。
ん、逆か?魔法少女の正体がこのコ達。
覚醒はしていないものの、俺の援護を受けて格上の敵さんを数多く葬ってきた。
経験値が高く、今やAランク相当の魔法少女さん達。
「お父様、莉乃さんの入学、おめでとうございます。」
「高校生活は、私達がフォローするから大丈夫だよ!」
おぉ、心強いな!
「うん、ありがとう。で、何故君たちはここに?」
「え、理由?そんなの必要?」
「ええ、お父様がそこにいるからですわ。」
ん、どういう意味?
この二人には、俺がチェリーってことはばれているんだけど。
「ん、何かの作戦か?相談事?」
二人から怒気が!
「バカじゃないの。そんなんだから…」
ん、紫乃さん?
「はぁ、林檎お姉さまも、それで…」
ん、蒼井さん?紅乃ちゃん、なんの関係が?
「そんなんだから、姉さんにフラれるんだよ!」
え、そうなの?
おじさん。よくわからないよ。だから教えてほしいんだって、女心ってやつ!
そう、蒼井さんには、フラれちゃったんだよ。
同期の少しだけ年上の彼氏ができたんだって!
俺が年上過ぎたのか?訳わかんねえ。
何でも、俺と蒼井さんが付き合ってるって噂が立って、ずっと蒼井さんの事が好きだったやつがいて、ダメ元で告白したらしい。
で、何故かokしたんだって。なんで?
俺の事、好きだったと思ったんだけどな。
自惚れだったらしい。
魔法少女も引退して…
ってことは、もう…
いや、考えるのはよそう。
俺は、相変わらずチェリーなのだし。
蒼井さんがクリスマスの次の日、急に休んだのが、気になってしゃあないけど…
次の出勤日、やたら余所余所しかったんだけど。
考えるのはよそう。
もう一度言う。考えるのはよそう!
それよりも今、二人の美少女に両隣から腕を組まれている状況を楽しみたい。
あの、お二人さん。柔らかいモノも当たってるんですけど…
「あのさ、入学式の最中なんだけど…」
入学式にお父さんが、在校生と腕組んで、柔らかいモノの感触楽しんでいたら、さすがにオカシイよな
「あ、大丈夫だよ!」
紫乃ちゃん?大丈夫って何が?
「ちょっとした認識阻害の魔法使ってますの!」
紅乃ちゃん?そんなことできるの?
というか、そんなことに魔法使って良いの?
変身しなくても魔法って使えるの?
「ふふっ、この前できるようになりましたの!」
「ちょっと試してみたくてね!」
あ、俺は実験台ってことか。
まぁ、嬉しくない訳じゃないから、ぜんぜん良いんだけど…
もうちょっと、このままで良いかな。
「あ、鼻の下延びてきましたわ!」
「こういうとこなんだよねぇ!」
ん、二人とも可愛いんだから、しゃあないやん!
まさかのNTR展開?
で、ハーレムルート突入なのか?
それとも?
エイスケさんには、幸せになってもらいたいけど。蒼井さんは、私が好きなので…
アンタには、あげないっ!
って感じですね。




