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納豆は強かった!


私が、もう少し早く来ていれば……

千葉さんとの時間、もう少しだけって思っちゃって…


莉乃ちゃん。。ごめんなさい。

おかあさん失格だよね。


……ぢゃない。魔法少女の先輩、失格だよね?

でも、千葉さんと結婚したら私、莉乃ちゃんのママになるのよ!

まだ、千葉さんとは手も繋いでないんだけど……


チェリーさんの援護は、今までの感じから、私の魔法力を倍にしてくれる。


倍になれば、私は2500位だから。足止めくらいはできると思う。

みんなを、逃がして、本部からの助けを待とう!


ーーーーーーーーーーーーー


凄い戦いになった。


アップルさん。ベリー姉妹の二人…。チェリーさんの援護を受けて、納豆の攻撃をなんとか防いでいる。


私(リノ)は、何もできず立ちすくんでいる。

…レベルが違いすぎる。


「なんとか、こらえてくれ。本部に応援は頼んだ!」

リンゴの妖精が言う。

応援って言ったって、いつ来るかわからないよね?


「紫乃ちゃん、紅乃ちゃん。ここは、私が食い止める!二人は、ペアー。…莉乃ちゃんと逃げて!」

アップルさんが、二人に声をかける。


「できませんよ!お姉さまを残して逃げるなんて…」

「そうだよ。姉さん。私だって、紅乃ちゃんと協力すれば、姉さんより強いんだから!」

私だって、何もできないけど、お姉ちゃん残して逃げるなんて…


アップルさんは、

「ダメ!私の最初で最後のワガママ聞いて欲しい!」


「「それだったら、私達のワガママも!」」

ベリー姉妹の声が重なる。


「おしゃべりしている暇は、無いぞ!」

チェリーさんが、3人に援護魔法をかけ直しているみたいだ。


納豆の攻撃は、容赦ない!

「応援は呼んだ!みんな頑張って!」

妖精が言う。


「うっ!」

アップルさんが、傷ついていく…

「くっ!俺の方が魔法力は高いはず。俺が耐える!みんな逃げろ!」

チェリーさん。やっぱり、優しい人。


「私達には、…勝てない!」

アップルさんが、攻撃に耐えられずに少し退いた。


チェリーさん、この前、自分から攻撃できないって言ってた。

そして、チェリーさん自身を強化する事は、できていない?


「おおおぉお!この際、気合いだぁ踏ん張るぞ!」

どうしようもなくなったら、気合いだぁー!って


…おとうさんみたい。

男の人って、みんなあんなのなんかな?!


チェリーさんが傷ついていく…心の奥でなにかが動く?

チェリーさんとおとうさんの、姿が重なった時…

心の奥から、なにかが目覚めた気がした。



「想いの強さが、魔法少女のちからになるんだ!」

ナシオが言ってた。

「もちろん、敵を倒したりして、経験値を貯めれば魔法力は上がるんだけどね。」



私の想い…


5才の時、おかあさんがいなくなった。

事故だったらしい。あまり覚えてないんだけど…


エイスケおじさんが、私を引き取ってくれた。

「俺が、莉乃ちゃんのおとうさんになるよ!」

エイスケおじさんのことは、好きだったけど、おかあさんがいなくて、泣いてばかりいた。


エイスケおじさん。エイちゃんって呼んでたけど。

そんな私を、忍耐強く、私が普通に笑えるまで、本当に忍耐強く育ててくれた。

「エイちゃん。ごめんなさい。」

夜中に起きて、泣いてばかりいて言うことを聞かない、私との戦いに、疲れきって寝ているおじさんに声をかけた。


「ん、莉乃ちゃん。莉乃ちゃんが謝ることないよ!」

おきてた?聞かれたか?

私が悪いのは、幼心ながらわかっていた。エイちゃんにあたっても、おかあさんが戻ってくるはずないことも、私にはわかってた。また、私は泣いてしまった。


エイちゃんは、私を抱き締めてくれた。大きい。なんだか包まれる感じ。

「おかあさんっ!」

いつまでも泣く私を、私が眠るまで、優しく抱き締めてくれていた。


「おねえちゃんの分まで、莉乃ちゃんを愛するよ!大丈夫だよ。莉乃ちゃんには、俺がいるよ」

優しい言葉も、私にはお母さんがいないこと思い知らされているようで悲しかった。


だけど、エイちゃんの暖かさを感じて、おかあさんに包まれている気もして、私は眠ることができた。



それから1年くらいが過ぎ、私は、風邪をこじらせて寝込んでいた。


エイちゃんは、徹夜で看病してくれていた。


私が、いつ目覚めても、不安にならないように…

私が目覚めれば、いつでも、微笑んで、水をくれたり、トイレに連れていってくれたり、着替えさせてくれたりした。


「大丈夫。お仕事も休めるし、安心しろ、俺がいるからな!」

もう、おかあさんがいない心細さはなかった。エイちゃんがいる安心感を、私は感じていた。


2日程、寝込んでいたと思う。ベットの横では、力尽きたエイちゃんが倒れていた。


…大丈夫かなっ?

すうっ、すうぅ。

寝息?寝ている?


「ありがとう。エイ…ううんっ、おとうさん!」

ほっぺに軽くチュウした。前おかあさんがいるとき、エイちゃんには、チュウして喜ばせていたんだけど、感謝のチュウは初めてだな!


「おほっ」

チュウで起こしてしまったみたい。

「なんかな、莉乃ちゃんにおとうさんって呼ばれた気がしたんだけど、チュウしてくれて……夢かな?」

「何言ってるの?チュウなんてするわけ無いじゃん。…おとうさん!」

おとうさんの、寝ぼけた顔が、明るくなる!

「まぁ、莉乃のチュウならいつでも歓迎だけどな!頑張ったご褒美ほしい!」

「やだよ!もう、あげたもん!」

「ん、それどういう意味?」

「知らない!」


おとうさん!莉乃っ!て呼びあって、本当の親子になれた気がした

それ以来、チュウはしていない。



そんな大きな想いを受けて育ててもらった。

私の想いは、おとうさんから受けた10年分の愛情。おかあさんの分まで愛してくれたその想い。


今なら、その想いをちからにできる気がする。

チェリーさんを助ける。


チェリーさんへの想いっ!

それは、何故かおとうさんへの想いを重ねることができた!


チェリーさんに、抱えられた時、暖かいちから注いでくれた時、思い出すのは、おとうさんの暖かい気持ちばかりだったから…。



「リノっ!」

ナシオが私を呼ぶ!

「まさか?覚醒するのか?!」


ん、覚醒ってなに?



納豆との戦い編!


次回、終わらせたい。


戦いより、恋愛パートの方が筆が進む気がする。


ここまで、読んでもらって、感謝です。


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