アップルさんと一緒!
今日から、千葉さんと一緒に働ける。
千葉さんが、魔法使いチェリーになってから、魔法少女アップルとしてチェリーさんと連携するために、提出していた移動願いが受け入れられた。
今日から、特別対策室に配属されましたっ!。
蒼井 林檎です。
でも、千葉さん。どこの鈍感主人公なのか、私の気持ちに全然気づいてくれない……
昨日だって……
「千葉さん。おはようございます!」
って、勇気を振り絞って挨拶して、控えめに肘らへんをタッチしたりしているんだけど。
「あ、蒼井さん。おはようございます。」
あぁ、素敵な声。
ぢゃなくて、ボディタッチのこと、さらっと、スルーしてくる。
私の勇気を返せってね。
昨日呼んだ恋愛本によると、ボディタッチで男は落とせる。って書いてあったのに……
千葉さんと同じ部署になって、あんなことや、こんなことまで……
…しないか。処女と童貞なのだし……
千葉さんと仲良くなりたくて、移動願いだした訳じゃないんだからね!
ベジタリアン星人に対しての連携強化のためなんだからね。
莉乃ちゃん……そういえば、ペアーちゃんのピンチの時、私のこと残して行っちゃったな。
千葉さん。ペアーちゃんみたいのがタイプなのかな?
でも、リンゴとナシ。似てると思わない?
まだ、ワンチャン残ってる?
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朝のお弁当作りは、俺の仕事。
夕食は莉乃。朝食と弁当は俺。
いつのまにか決まった二人の分担。
そのお弁当をもって、出勤する。
だいぶ県庁への出勤にもなれてきた。
「おはようございます。」
県庁内ではなく、空き地に建てられた小屋に入る。対策室は、秘密が多いので隔離されているとのこと。
「あ、おはようございます。」
あれ、いつもと違う声。
「あれ?蒼井さん?どうしたの?」
「今日から対策室に配属になりました。よろしくお願いします。」
ペコッと挨拶する。黙ってるとクールな美人さんなんだけど。
こうしてみると、かわいい。
うん、とても可愛らしいな。20才近く年違うんだけどね。
「よろしくね。蒼井さんが来てくれて、凄く嬉しい。」
ニッって笑ってみる。
「そんなこと言ったら勘違いしちゃいますよ!」
って、はにかんでくれる。
ーっ。惚れてまうやろー!
あえて勘違いしてくれー!ってね。
まぁ、こんなオジサン相手にしないか……
「もう、気づいていると思いますけど、今後連携していくために言いますね。」
蒼井さんが話しかけてくる。
「私が、魔法少女アップルなんです。。」
ほへっ。あ、そうか、そうだよな。
「もしかして、気付いてなかった?」
「いや、そうなんじゃないかとは思っていたよ。でも、ビックリしたな」
アップルさんの正体は勿論なんだけど、このタイミングでの告白にね。
「千葉さんが、その、チェ、…魔法使いだってことも知っています。」
……えっ、バレてるの?
……俺が童貞だってこと!
じゃねぇ、魔法使いチェリーだってこと?
「だいぶ、姿変わってると思うけど…」
若返ってるし、見た目補正が半端ない。莉乃が好きになっちゃう位に…
「えぇ、でも、私は、素の千葉さんのほうが好きかな?!」
……いまっ、好きって言った?
「ぶっ、またまた嬉しい冗談を…。」
……冗談だよね。きっと。
「ふふふっ。まぁ、そういうことにしておきましょうか!」
蒼井さん、小悪魔なの?
あ、そうだ。莉乃のこと相談したいな。
「蒼井さん。ちょっと相談したいことあるんだ。」
「えぇ、私でよかったら!」
「あ、じゃあ、今日、ちょっとメシでもどうですか?おごります!」
「えっ。やったっ!行きますっ!」
会ったときは表情に乏しい美人さんと思ってたんだけど、弾ける笑顔を見せてくれた。
……莉乃のためと思って必死だったけど。
女性をご飯に誘ったの、生まれて初めてだったな。
今まで、どう頑張っても、無理だったのに。
娘への愛は、何でも乗り越えられるってか!!
おかげさまで、一日のPVが3桁になりました。
ありがとうございます。
リンゴちゃんって言うと、大友さんのモノマネする方を、思い出してしまうので…
蒼井ちゃんには、頑張ってほしい。
とか
メインヒロインは、莉乃ちゃんだろ!
とか
いや、これから登場するヒロインに期待する
とか、思っても、思わなくても。
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貰えれば嬉しいなっ!
あ、評価は、イマイチなら1個でも良いです…




