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ベーク=イマージュ=ゾモロフ。三十路女を知る。その2
彼女の処遇を待っている間にも、できるだけ彼女の事を知る必要がある。
名前を聞くと、不思議な響きだ。
「不思議な発音ですね。、、、カエデ=タチバナ、、。カエデと呼んでも?」
カエデは耳まで赤くなっている。
初々しい反応だ。
カエデが私の名前を覚えていてくれた事も、胸が温かくなる。
カエデが確かめるように私の名前を口にする。
思わず、カエデに特別な相手がいないか、問うていた。
答えは、、、否。
胸が打ち震えるのをなんとか抑えた。
他の男に向いてしまう前に、なんとかしなければ、、、
しかし、、、
カエデの生まれを聞いて、、、
言葉が出なかった、、、
抵抗なく、自分の生まれを言ったつもりだが、、、
この国では、20の生まれになってから、成長がゆっくりと過ぎる。結婚して、子供が生まれ、父、母になれば、すぐに30の生まれになる。それから、またゆっくりと過ぎて行く、そして、子が伴侶を見つけると次の生まれになるというのがここでは、普通なのだ、、、
周りの人間がカエデの生まれを知れば、伴侶がいて、子がいると思うのは当たり前の事だが、実際はそうではない、、、異世界の人間とすぐにわかるだろう、、、
これは、由々しき事態だ!




