エピローグ~いらっしゃいませ!
「ほう、ついに出来たようじゃな。」
「あ、神様!。」
私が、創造した世界をほけらぁーと眺めていると、私を創造神にしてくれた神様がまた現れて、声(?)をかけて来た。
「ほうほう、なかなかうまく出来たようじゃな。ふむふむ。」
神様は、そんな事をつぶやきながら、私が創造した世界をあちこち眺めている。
それから私の方を向くと言った。
「それでは、さっそくじゃが、転生者を受け入れてもらえるかの?。」
「え!?、もうですか?。」
私は、自分が創造した世界が、転生者を本当に幸せに出来るのか不安で、そんな風に答えた。
「うむ。順番待ちが貯まっておってのぉー。大丈夫、心配ない。この世界ならきっと幸せになれよう。」
私は、ごくりとつばを飲み込んだ(?)。
「なぁに手順は、簡単じゃ。転生者と面接して、望みを聞いて、それに適した能力を付与して、ちょうど良さそうな場所に転生させてやれば良い。お前の創造した世界は、単一の価値観に囚われる事無く、幅広い幸せに対応しておるようじゃからな。」
「は・・・い。」
「では、よろしく頼んだぞ。」
神様は、そう言って、またふっと消えた。
私が元生きていた世界から、光の玉がゆっくりと飛んで来る。
いかにも疲れました、という感じの男色の魂。
私は、女神らしい格好に自分の姿を整えてその魂を待つ。
ゆったりしたローブに、長めの髪。でも、顔の造作や体型なんかは人間だった時のままにした。見栄を張ったって仕方ないしね。
近づいて来るに連れ、さらに詳しいその魂のプロフィールが私の頭に浮かんで来る。
ブラック企業で、毎日怒鳴られ、寝る時間もろくに取れず、良心に反する詐欺すれすれの営業をやらされて、ついには過労から命を落としてしまった魂。
そして、ついに私の前に来た時、その魂は、生前の姿となって、私の前にひざまついた。
私は、満面にやさしい微笑を浮かべてその魂を迎え、言った。
「いらっしゃいませ!、ようこそ、私の世界へ!。苦しい生涯を終えたあなたにご褒美です。あなたが、幸せな生涯を送れるように転生させて上げます。あなたの望みは何ですか?。」
「え?、えっとぉ、そのポテトは揚げたてで・・・じゃなかった、人をだましたり、怒鳴られたりせずに、のーんびりと暮らせるような・・・あ、シルクロードみたいな所をのーんびりと旅してみたいような気も・・・あ、可愛い女の子も一緒だと良いなぁ・・・。」
「では、そのように!。」
ちゃんちゃん!
今後、せっかく創造したこの世界を使って、新たな作品を書きたいと思っています。
ただ、現在私生活上忙しい用事があるので、それを片付けたあとになるかも?。