ー08ー「突撃!御神楽の晩ご飯」
「は…?有李栖、今なんて……?」
「うん、だから、夜迷さんにコレ《部活動入部用紙》渡したって」
時計の針が6時を指す頃、生徒会から帰って来たカズミは、アリスの説明を聞いて絶句した。
アリスはにこにこと笑い、そしてなぜか居るモカは、アリスの腕に噛みついていた。
「ふぉっふぁ、あういさふぁ、ほぉのぉあふぁころふぃてくらはい~っ」
「ちょっと、流石に女性恐怖症の和美にそれは無理でしょ!というか萌歌ちゃん痛い痛い」
アリスはぶんぶんと腕を振ってモカを引き剥がそうとするが、離れる様子はない。
カズミはそんなアリスに向かって焦った顔をして叫んだ。
「……有李栖、俺のコレ《女性恐怖症》を知っとるんやから無理に女子を部活に入れんな言うたやろ!!?死ぬぞ!!」
「?誰が?」
「俺がっ!!」
アリスの家は、童話のような赤い屋根が特徴の二階建てである。
「たっだいまー!」
「おかえんなさいあーちゃん!!」
「あ、カズちゃんもいるー!」
「おー、でかぁなったなぁチビども!」
「ねーあーちゃん、このモコモコだーれー?」
「モコモコじゃねぇですぅ!!」
家族構成は、母・薊、父・一彦、長女・有李栖、次女・霄、長男・柚木の五人家族。
「さーて、じゃ、まずはご飯だ!」
「はんー!」
「メシー!!」
御神楽家の門限は午後6時。
家族全員で食べる食事が一番いい、といった理由で門限が決められている。
「かっれェ、かっれェ、カレーはかれェ♪」
「ゆずきー!皆座ってからだよ!」
「ハイ、それではみなさん!」
「「「「「「「頂きます!」」」」」」」
アリスの合図で、御神楽家族、そしてカズミとモカも手を合わせ、夕飯が始まった。




