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1話 失意

更新が遅くなってしまい、申し訳ございません。

本日より、3章を投稿していきます。

投稿頻度はあまり高くありませんが、良ければお付き合いくださると幸いです。

あれから、三日、動く気力がなくて、ろくに部屋から動かず、授業も休んでいたけど、なにか聞かれるのも嫌だったから、久々に授業に行くことにした。


三日ぐらいなら、まだ風邪と言えば誤魔化せるだろう。


教室に入ると、既にシアンの姿があった。


部屋にいる間、アイルとすこし話したぐらいで、シアンとは、ほとんど話していなかった。


すこし、気を使われていたのかもしれない。


シアンなら、俺がこの状態になっている原因に、満月(みつき)が関わっていると、気づいているかもしれないし。


……ただ、やっぱり教室は疲れる。


立場を守るために、無下に扱う訳にはいかなくて、他の貴族との会話を、避けるのが難しいから。


それに、俺は、人と関わるのをあまり好まない。


前世からの人間不信のせいもあるが、元々、人に興味を持つことが少ないから。


ただ、そのせいか、取り繕うのも上手くなった。


他人との関わりを避けられない以上、その能力は、役に立つのだが、皮肉のように思えてくる。


……やっぱ、来なければよかったかな。


一人で、心の中で後悔しながら、授業を終えた。


放課後、いつものように、生徒会室に向かう。


生徒会室の扉を開けると、既に第一王子と第二王子がいた。


「やあ、リュシオン。数日休んでいたようだが、体調はどうだ?」


「お気遣いありがとうございます。体調の方は、問題ありません。」


……正直、そんなに良くもない。


ずっと部屋に居て、疲れていないのもあって、十分に寝れていないし。


この二人に嘘をついても、そこまで意味はなさそうだけど、嘘だと気づけば、話に踏み込みにくくできるだろう。


「……そうか。なら、良かった。無理はしないようにな。」


……相変わらず、期待を裏切らない察しの良さだな。


そんなことを考えながら、いつも通り、雑談をしていると、他のメンバーも、続々と、生徒会室に集まってきた。


サフィーも、いつも通りスフィア嬢と一緒に、生徒会室に来ていた。


……サフィーは、あの後、何も触れてこなかったけど、どう考えているんだろう。


私に、愛する人がいる、ということについて。


……いや、考えても仕方のないことだし、サフィーには、満月のことを、話す気もない。


そんなに、気にしないでおこう。


そうして、三日ぶり、だけど、いつも通りの学園生活は終わった。

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