31話 試験 sideアイル
パーシアン様とリュシオン様が侯爵様とお話された日の翌夜、俺とアルネ、イリスとイシアの四人で、パーシアン様とリュシオン様に呼ばれた。
「一体なんの話なんだろうか。」
「そーだな、人払いもしてるっぽいし。」
「よほど重要なことなんでしょうか。私たち4人だけしか呼ばれている気配はしませんし。」
「とりあえず行ってみよー。お二人の考えなんて私たちにはどうやってもわからないでしょ?」
イリスの言葉に同意するようにうなずく。
「そうだな。本当にあのお二人の考えは読めない。」
お二人の雰囲気や判断は、本当にまだ7歳の少年なのかと疑いたくなる。
「それはそうですね。」
そんな会話をしながら、パーシアン様の部屋に着き、部屋の扉を叩く。
「パーシアン様ー、アルネでーす。」
……だが、返事がない。
寝てるのか?いつもなら、すぐに返事をしてくださるのに。
「どうしたんだろー?パーシアン様ー?」
行動するなら速い方が良いか。
「アルネ、入るぞ。何かあってからでは遅い。」
三人が静かにうなずく。
「パーシアン様、失礼します。」
そして、パーシアン様の部屋の扉を開ける。
……誰もいない?
いや、あの扉、リュシオン様の部屋に繋がる扉がすこし開いている。
「リュシオン様、失礼します。」
警戒を解かずに扉の奥に進む。
すると、ベランダの方から、風を感じた。
「パーシアン様!リュシオン様!」
ベランダにはお二人が立っていた。
「パーシアン様ー!呼んだんなら部屋に居てくださいよー。」
既に部屋には三人が入ってきていた。
「来ましたね、四人とも。」
「じゃ、移動するか。」
パーシアン様がそう言うと、戸惑う暇もなく、周囲の景色が変わった。
「「っ!?」」
空間魔法か、なぜ、こんな所に。
「何をされているのですか。早く戻らないと……」
「そうですよー。侯爵様にもこれ以上心配をおかけする訳には……」
「すぐに戻る必要はありません。しばらく部屋に人を近づけないように言っておいたので。」
リュシオン様がニコリと話す。
「……何をするおつもりですか。」
全く予想がつかない。こんな離れたところに来てまで、何がしたいっていうんだ。
「アイル、イシア、アルネ、イリス。」
「俺たちと、戦ってください。」




