18話 手紙
そうやって領地を見て回ったり、領民と関わっていくうちに半月がたった。
「パーシアン様、リュシオン様、侯爵様から手紙が届いておられます。」
父上から?なんだろ。
「読んでみましょう、シアン。」
「そうだな。なんだろ?」
親愛なるパーシアンとリュシオンへ
二人が領地へ行ってからもう半月だが、こちらはいつも通りやっているよ。ただ二人やアルネたち、四人がいないだけで、すこし静かに感じるよ。
さて、そろそろ本題に入ろうか。
今から二ヶ月後、王妃様主催の学園入学前の貴族の子供たちを集めたパーティーが開かれることになった。
当然だが、二人もその中にはいっていてね。
8年後、二人が15歳になるとき、学園に入学することは知っているだろう。その学園には、様々な貴族も通うことも。
二人は同年代の貴族との関わりをあまりしてこなかったから、良い機会だと思っている。
帰ってきたら二人の意見を聞かせてほしい。
領地にいる後半月を有意義に過ごしなさい。
帰ってくるのを待っているよ。
「「なるほど。」」
たしかに俺たち他の貴族と全然関わってないよな。
とりあえず、シアンにも聞いてみよ。
「どうします?シアン。」
「どうしようか、父上の言う通りな気はするが。」
「ですよね……とりあえず、行ってみます?」
「そんな軽く?でも確かに行ってみないとわからないこともありそうだしな。」
これに行かなくても学園に入学したら絶対他の貴族とも関わらなきゃいけないしな。
「お二人ともご参加されるということでよろしいのですね?では、その旨で侯爵様にお伝えしておきます。」
そう言って、アイルは去っていった。
「普通にだりぃな。」
「同意しかないよね。もともと時間の問題だったとはいえ、けっこういきなりきたし。」
うちは筆頭侯爵家だからすみっこにいる訳にも行かないしな。
「まぁ、うん。何とかなる……はず。」
だと信じたい。




