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二百四十五話 フリーズランド5

「それ......もしかしてゴムボートか?」



「そうだ。この栓の中に息を

吹き込めば膨らむ仕組みになっている。」



タチアナは自身のリュックから

ふにゃふにゃの萎れたゴムボートを

取り出し、少し自慢げに見せてくる。

この異世界にもゴムボートって

あったんだな......



「それじゃあ、こっから上の大陸まで

距離はそこまでないらしいし、

それを海に浮かべて行けばなんとか

たどり着けるかもな。」



「ああ、だから心配はしないくていい。

いや、寧ろ私が心配しているのは

そう簡単にペルーの仲間が見つかるか

どうかなのだが......」



「ピィ......」



タチアナの言葉にペルーも不安げな

表情をする。



「まあ、鳥なんだし空をずっと見とけば

一羽ぐらい簡単に......」



俺は上を見上げて何か飛んでいないか

キョロキョロして見たが、なにも

飛んでいない。



結構苦戦するかもな......

俺はそう思いながら今度は目線を

地面に移して辺りを

見回してみると、まるで北極ぎつねの

ような真っ白とした小動物と目が合った。




「あ......」



俺が思わず声をもらすと、タチアナと

ペルーも俺の目線の先を見る。

それにびっくりしたのか、

その北極ぎつね擬きはキュキュッ

と可愛らしい鳴き声を上げながら、

雪の中に作っているのだろう巣の中に

飛び込んで行った。



「こんな寒い島にもやはり動物は

いるのだな。」



「ああ。俺がヤナハで読んだ古い

書物に、書かれてあったことは間違い

なさそうだ。」



「書物?」



「ヤナハの雑貨店に眠ってた本に

書いてあったんだよ。

大昔ここを探索した調査員の人達が

書き記した書物の中に、ペルーの

ような鳥がこの島に生息してるって。」



「ほう。では、信頼性は高そうだな。

よし、時間も限られている。

早速この島を捜索することに

しよう。」



「了解。」



「それとペルー。私の肩で脱糞

するのは禁止だ。

以前、私の部屋で、しでかしたことを

許したのは本当に特例だったからな。

二度はないぞ。」



「ピィ!」



いや、何したんだよ。ペルー......



まあどうせ糞漏らしたんだろうけど......











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