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二百四十四話 フリーズランド4

隼人とタチアナが船から降りると

同時に、船は動き出した。



「本当にいいのかよ、バーゼン。」



「......」



「それになんであの回復魔法士に

あのこと言ったんだ?」



「彼が俺に尋ねて来たのだよ。

だから俺は知っていること全てを

彼に教えた。」



「そうだったのか......でもよ、ここで

タチアナが欠けるのはきついぜ。

何より鬼灯がぶちギレるだろ。」



「そこは俺達でカバーすれば

いいのだよ。」



バーゼンは、未だ不安が抜けきれない

カクバの肩を軽く手で叩く。

そして、視線をカクバから

遠ざかっていくフリーズランドに

移して言った。



「それに、妹の初めてのわがままだ。

兄である俺が断れる訳がないのだよ。」



「バーゼン......」



「まあ、それとこれは別として......

そろそろ話すのだよ。」



「は......?」



「ラーバに何か吹き込まれたのでは

ないのか?」



「い、いや!! あ、あれはちげぇよ!

てか、何も隠してねぇよ!」



「バレバレなのだよ。」



そんな言い合いを二人は

しながら、エンジンのかかった船は

ぐんぐん先へと進んで行くのだった。














「おい、タチアナ。本当にいいのか?」



船から落ちるように地面に

着地した俺に、差し伸べてきた

タチアナの手を握りながら俺は尋ねる。



「一応長老に相談した上での決断だ。

それに、先ほども言ったが、

私もペルーが仲間の元に戻るのを

見届けたいんだ。」



その発言を聞いて更に

ペルーはタチアナの顔に頬を

擦り付ける。



「でも、フリーズランドから

どうやって上の大陸に行く

つもりなんだよ。」



「? 逆に隼人はどうやって上の大陸に

行くのか考えていなかったのか?」



「え? あ、いや......」



言えない......泳げないくせに

泳いでいくつもりだったなんて......



「考えていなかったのだな......」



「......すみません。」



俺の情けない発言にタチアナは

ため息をつくが、なにやら

背負っていたリュックに

手を突っ込んでいる。



「安心しろ。私は考えている。」



そう言って取り出したのは




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