↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】王の猫に転生したっぽいので、とりあえず寝る。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/17

1:私、爆誕

 



 仕事帰りでフラッフラのフラッフラ。

 交差点、信号待ち、遠くに聞こえる叫び声、ブレーキ音、ハイビーム。

 

 断片的な記憶の欠片たち。


 瞼をギュッと閉じて押し上げたら、何も見えなくなっていた。

 耳もよく聞こえないし、お腹は減ってるし、言葉は話せないし、何かにもみくちゃにされるしで、人生詰んだなと思った。

 なんかいい匂いがするから、そこに近づこうとしたら、更にもみくちゃにされた。行き着いて恐る恐る口に含んだら――――これ、あれだ、お乳だ。

 ということで、完全に人生詰んだんだなと思った、新生初日。


 きっと転生とかいうやつだ。車に轢かれそうになってギュッと目を瞑るとかいう、定番のような記憶が徐々に蘇ってきたし。きっと私はあの瞬間に死んだのだろう。

 そして、赤ちゃんに生まれ変わったのだ!




 ……………………と、思っていたのよねぇ。

 目の前にいる、巨大な白猫もといママンにベロンベロンに舐められながら、こてんと後ろに転がる。

 ママン、全力でグルーミングするのやめてください。


 まさかさぁ、猫に転生してるとか思わないじゃん?

 確かに、目も見えてないのに自力でお乳を飲みに行かないといけないの、なんかおかしいなとはと思っていたのよね。

 思考回路に靄がかかってるみたいな感じで、ふわふわしてたけど、最近はちょっとクリアになってきた。

 なんだろう、猫特有なのかな?

 兄弟姉妹たちの尻尾がとてつもなく気になるし。


 ――――てぇいっ!


 ついつい飛びついてしまうのよね。


『いたっ、やったにゃ』

『にゃ、まぜてまぜて』

『あぁぁぁ、もぉ! しっぽプリプリしないでぇ!』


 なんだかんだと騒ぎながら、もみくちゃになっちゃうのがいつものパターン。

 兄弟姉妹たちで、誰が兄で弟で姉で妹かなんて話し合いは、大概がじゃれ合いをしていて忘れて、またその言い合いをしてじゃれ合って、忘れる。

 なので、みんなに可愛がられる末妹の座を早めに宣言した。


『あたち、すえっこがいい!』

『すえっこってなに?』

『いちばんよわいこ』

『え、よわくていいの……』

『うん! だから、にぃに、ねぇね、あたちをまもって!』


 こちとら猫生は初めてかつそこそこ人間の思考回路なんだから、リアル猫生の兄と姉よ、私を可愛がれ! ってことでよろしく。

 



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
本気でありがとう(*꒦ິ³꒦ີ) 待ってたよ
ポチッとな、してみた(*・ω・)ノ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。