73 第2巻予告とこの物語に込めた想い
シリーズ《猫(MAO)一家の日常は今日も平和じゃない》https://ncode.syosetu.com/n5414mn/ を不定期連載中です。よろしければぜひご覧ください。
第2巻予告:
海辺の小屋の屋根の上で、一羽の黒いカラスが静かにとまっている。
その足には手紙が結ばれており、差出人の名前も宛先も書かれていない。
封のあたりに、ただ一筋の濃い紫色の跡があるだけだ。
その内容は以下の通りだ:
チャールズ、私の愛しいペットよ、前の飼い主のことが恋しいかい?
ああ、そうだ。妾の娘のエマによろしく伝えてね。
君たちとの出会いを楽しみにしているよ。
***
この物語に込めた想い:
私たちは「基準」に執着する社会に生きています。
彼らは言います、角は削れ、違いは隠せ、傷は覆え、と。
画一的な物差しで魂を測り、「型にはまらない」ものに「不合格」の烙印を押す。
そうして私たちは自分を疑うことを学んだ。
他者との違いに羞恥を覚え、怖れさえ感じながら、冷たい鋳型に自分を押し込み、己の角を削り、苦痛の中で本当の姿を忘れてしまう。
しかし、本当にこれでいいのでしょうか。
あなたの独自性は、過ちでも呪いでもない。
それはあなたが生まれながらに戴いた王冠です。
たとえ重くとも、それはあなただけのもの。
あなたの角は、この麻痺した社会へと立ち向かう抗いの剣。
あなたの傷痕は、闇を抜けてきた者だけが佩く勲章。
強さとは、自分を削って同調を得ることではない。
あなたの角で、画一的な壁に窓をこじ開け、光を招き入れる勇気である。
社会の誰もが「その輝きをしまえ」と叫ぶ時、それでも「いいえ、これが私です」と断言できること。
他者の瞳に同じ孤独な灯りを認めた時、真っ先に手を挙げ、心から喝采を送れること。
この世界は、同じものの繰り返しでは美しくない。
どれ一つとして同じではない目は、それぞれが星空を仰ぐ独自の視点を持ち、
一つとして同じではない魂は、どれもが優しく受け入れられる値打ちがある。
ですから、自分を否定するのはもうやめましょう。
自分の特殊性を恐れず、社会と違っている自分の姿を誇りに思いましょう。
強さとは、揺るぎない自信と広い心を持って自分の違いを受け入れ、他者の独自性を賞賛できることにあります。
あなたはもともと、この世界にあってよいのです。
あなたは、あなたのままで意味がある。
第一巻を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
この物語では、「赤い瞳」という"違い"を通して、「人と違うことは、決して間違いではない」という想いを描いてきました。
エマは長い時間をかけて、自分の赤い瞳を呪いではなく、自分の一部として受け入れられるようになりました。
そして第二巻では、その「赤」を胸に、新たな運命へと歩き出します。
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最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
また第二巻で、お会いできる日を楽しみにしております。
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