誰と行くか。
伏線はありません。相変わらずの短い文章で拙い文章です。
後2話程で終了予定です。
祭り前日
いつもの通り学校へ向かう途中、見覚えのある後ろ姿があった。
朝からシャキっとした歩き方。アツシだ。
「おはよ。」
「おっす。結局明日の祭りは誰と行くことにしたんだ?」
「ミヨちゃんと行くことになったよ。」
「お!おぉ!デートだな!いいねぇ」
「なんでそう茶化すかなぁ。そういうわけじゃないから」
「でも二人なんだろ?ぶっちゃけ家族より相当ましだわ。」
「あーうん。それは否定しないかなぁ。」
「まぁ後は頑張れよ。」
「何をだよ!」
祭りの話はこれくらいにして、後はいつも通りの通学路だった。
他愛のない話をしながら、時間に間に合うようにのんびりと。
チャイムの音がなる。
気がつけばもう時間は昼休み。
給食を食べながら皆でワイワイとやる時間。
そんな中隣のミヨがいるグループの声が聴こえる。
「ミヨ明日の祭りどうするの~?気待てないならウチラと行かない?」
「あー。もう行く人いるんだわ。ごめんね。」
「誰々?誰と行くの?まさか…男!?」
「もー。誰でもいいじゃん。気にしない気にしない。」
「あ、もしかしてあの二人か。」
「まぁそんなところ。って事にしといて~。」
明日は僕と行く。アツシはいない。やっぱり聞いてても恥ずかしい。
深く突っ込まれる前に僕も誰かに聞かれたら適当にはぐらかそう。
そう思いながら給食のパンに手を伸ばし、最後の牛乳で流し込んた。
「じゃぁまたねー。」
「うんまたねぇー。」
放課後になり、皆足早に準備をする。
僕はというと、友達とサッカーをやるので皆待ち。
外をぼんやり眺めながら、エアコンの効いた学校で良かったと思っていた。
まぁこの後外出て汗かきまくるんですけどね。
「おまたせー。いこうぜー!」
「あーい。今行くー。」
「ボール持ってきてなぁー」
「はいよー。」
そんなやりとりをしながらロッカーに一つを丸々占めているボールを取りに行く。
ボールに手を伸ばした時だった。
「カケル君」
誰かに名前を呼ばれた。
「んぁ?」
変な返事を返してしまった。
振り向くとそこにはクラスの男子の中でも人気のある杏が立っていた。
「あの…ちょっといいかな?」
「サッカー行くから手短によろしく。」
「あ、うん。すぐ終わるから大丈夫。」
「ん。で、なにかあった?」
「あの…明日の祭り、アツシくんと一緒なのかなぁって。
「あぁ残念ながらアツシは妹の面倒見ないといけないから、一緒にはいかないんだな。」
「そっかぁ…。じゃぁカケル君は一人なの?」
「いや、別の友だちと行くよ。」
「あ…そうなんだ。わかった。ありがと。またね。」
「またねぇ。」
そう言うと杏はそそくさと立ち去った。
一応噂で知っている。杏はアツシが好きらしい。
いつも一緒にいたから気が付くとアツシを見ている事には気がついていたし、噂でもそういう話があった。
そかそか。杏ちゃん残念だったね。二日目だったら空いてるはずだよ。とは思っていたがあえて言わなかった。
カラになった教室を背にボールを持って外にかけ出した。
「皆おまたせー。オレどっちのチーム?」
「お前トオルと同じチームな。」
「了解~」
そうして暑いグランドで日が沈むまで僕達は楽しんだ。




