第一話~出会い~
気がついたら異世界にいた。いったいここはどこなんだ!?
この状況はなんだ。俺はいつものように大学の講義を終え、いつものようにアルバイトをして、いつものように家に帰ろうとしていたはずだ。道端で寝るような人間じゃないし、まだ20歳にもなってないんだから泥酔して意識を失ったとかそういうこともない。なのに何故、俺は見たこともない部屋で眼を覚ましたのだろうか。辺りを見渡しても、眼に入るのは簡素、よく言えばシンプルな家具だけ。唯一ある窓の外の景色は、現代日本ではありえなさそうなほど田舎……というか文明の利器の見当たらないような、RPGなどでしか見かけない町並み。そこにいる人々は皆日本人の顔立ちではなかった。皆一様に茶髪に茶目で、他の色は不自然なほど見つからない。
「なんなんだ、ここは……。」
思わずもれた声は、かすれていた。
コンコン
と、そのとき、この部屋唯一の扉がたたかれた。そして俺の返事を待たずに開かれる。誰が入ってくるのかと、俺はそっちに視線をやった。そしてその瞬間、俺の時は止まったのだった。
「あぁ、すまない。まだ寝ているのだと思って返事を待たずに開けてしまった。気分はどうだい?」
話しかけられてはっとした。扉から入ってきた少年は、今まで見たことないくらい綺麗な顔立ちをしていたのだ。声も澄んでいて耳に心地良い。髪や眼の毛の色は先ほど窓の外に見た人々と違い、どちらも真っ黒だ。
「まだ意識がはっきりとしないようだね。無理もないか。僕の知ってる限りで3日は寝ていたから。」
「3日!?」
驚いた。なんだって俺はそんなに寝ていたのか。全くと言っていい程わからない。
「そうだよ。と、そうだ。自己紹介がまだだったね。僕の名前はアイル。もしよかったら君の名前を教えてもらえるかな?」
少年は俺の驚きを気にすることなく自己紹介をはじめ、更には俺にも催促してきた。俺も呆然としながら条件反射のように返す。
「あ……俺は山本直樹。……ナオキ・ヤマモトだ。」
「ナオキ、いい名前だね。」
少年、アイルは俺の顔を見ながらにっこりと微笑んだ。俺もぎこちないながらも微笑を返した。そうしてから、はっとし、問いかける。
「えっと……どこかに倒れてた俺を、あなたが見つけてくれてここに運んでくれたというのはわかりました。それで、一番知りたいのは……ここがどこか、ということなんですが……。」
俺の突拍子もない質問(アイルにとって)に、アイルは一瞬呆けたような顔をした。そのあと真剣な表情に戻し、俺を見つめた。
「ここは、魔界にある人間の国、シャリーにある村の1つだよ。」
第一話、こんな感じです。いかがでしたでしょうか。
文章はへたくそですが、頑張りますのでどうかよろしくお願いします。




