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第四十四話 迷宮の攻略

2階層もだだっ広い部屋だ。この部屋も薄暗い。


迷宮は階層によって外にいるような明るさがある場合と洞窟の中にいるような暗さがあるところなど住み着いている魔物によって変わっていく。


この部屋に住み着いている魔物はネズミだった。ネズミと言っても仔馬ぐらいの大きさがある。


何を食べればこんなに大きくなるのだろう。レベルは上の階と同じくほとんどがレベル99だ。


こいつらなら20匹ぐらいでドラゴン1匹くらいの強さがありそうだ。


大量のネズミの団体に俺たちは突っ込んでいった。


「ふ~、この階も魔物を全部倒し終えたな」


魔物は強いけど、強敵ではない。数が多いため全滅させるのに時間がかかるだけだ。


しかし、思った以上に強い敵が多くて嬉しい誤算だ。パーティのレベルアップが見込める。


数の暴力とはよく言ったものだ。俺たち5人では、一度に相手できる数は決まっている。


だからどうしても敵の攻撃をくらってしまうのだが、それをカバーしているのがカルさんだ。


カルさんの防御結界が絶妙なのだ。思えばカルさんはうちのパーティでは命綱のような存在だ。


カルさんがいなければヤバイ場面がいくつあったことだろうか。


そのカルさんを守りながら攻撃もできるオルガの存在も大切だ。


ミーナ、リンも思う存分攻撃に集中できるのは、この2人のおかげだと思う。もちろん俺もそうだ。


そうなんだが、リンはまだしもミーナと比べても俺の防御結界の割合が少ないのは気のせいではないだろう。


確かに攻撃されてもネズミくらいなら痛くもないんだが。


少し寂しかったりする。そんなことを考えながらでも敵を倒していく。


そしてまた1、2時間経ったところでネズミのモンスターを全滅させた。


だいぶ慣れてはきていたが、小休憩を取りながら、カルさんに治療してもらった。


3階層は巨大クモ(レベル99)の巣であった。


毒攻撃や糸の拘束攻撃に気を付けながら俺たちは狩り続けた。


「ふ~、今日はここまでにしようか」


3階層のモンスターを全滅し、一旦大きく休憩することにした。俺たちはカルさんによって戦える状態になっているけど、カルさんは違う。


魔力の回復もしなければならないし、凄まじい集中力を保つことで疲労が溜まっている。


一晩休んで回復してもらうしかない。


「リン、どうだ?」


俺はリンの魔力感知でこの迷宮の深さを測ってもらっていた。


「御主人さま、この迷宮は10階層で間違いないみたいです。ただし、10階層の魔力は結構強いです」


「そうか、ありがとうな。とりあえず迷宮が10階層なら3,4日でクリアできそうだな」


ミーナが申し訳なさそうにしていたので、近づいて頭を撫でてあげた。


「気にするなよ。パーティーのレベル上げには持ってこいの場所だろ」


「マオくん、ありがとう」


俺のかけた言葉が嬉しかったのかミーナが頭を俺の胸に預けてきた。あぁ、本当ミーナは可愛いな。


しかも強いし、敵でなくて良かった。


簡易な結界を張って俺たちは休憩し、更に深い階層へと降りて行った。


最初は小動物やら昆虫やらのモンスターだったが7階層くらいから体の大きい生き物になってきた。


7階層は虎のモンスター、8階層は牛のモンスター、9階層は熊のモンスターの群れだった。


もちろんレベルは90以上だ。階層は下に行くほど広くなっていて、1階層にいるモンスターの数はどこも同じくらいだった。俺たちは9階層で3度目の休憩を取ることにした。


残すは10階層のみだ。リンによるとそこは更に広い階層だということだった。


そして10階層に降りた俺たちが目にしたのは赤ドラゴンの群れだった。レベルは80以上だ。


まあ、ほとんどがレベル90以上だけれども。


モッハトルテ国の召喚により呼び出されたのは、ここのドラゴンかもしれない。


1対1なら俺たちのパーティーでは敵ではないが、相変わらずうじゃうじゃいる。


しかも魔力強めのドラゴンの中に1匹魔力が飛びぬけているドラゴンがいる。


姿はまだ確認できないが、このフロアのボスだろう。


まずは手前からドラゴン達を殲滅していくしかない。


俺とミーナとリンでガンガン攻めていった。


ドラゴンのブレスは直にくらってしまえばさすがにダメージを受ける。


カルさんの結界があるとは言え、できるだけ避けて対応していった。


しかしドラゴンってこんなに生息していたのか。


地上では全く見かけなかったし、アークザリア迷宮でも見たことない。


魔力が強いこの迷宮だからこそ、発生したのだろうか。


などと、考えながら戦えるのは、まだ余裕がある証拠だ。


4,5頭のドラゴンが一斉に俺を狙ってくる。


それぞれの攻撃を予測し、最小限の動きで躱しながら攻撃を当てていく。


俺はこの緊張感を結構楽しんでいた。ミーナもまだ余裕がありそうだった。


リンは、何とか捌いてる感じがするが、それでも大したものだと思う。


オルガはカルさんをかばいつつも1頭1頭ドラゴンを倒していた。改めて凄いパーティーだなと思った。


ドラゴンが残り100頭くらいになってからソイツは現れた。


他の赤ドラゴンと違って黒いドラゴンだった。


名前:ブラック・レア・ドラゴン

種族:ドラゴン族

スキル:ブラックブレスLv99、地震Lv99、高速再生Lv99、限界突破

称号:黒龍王

JOB:ドラゴンLv140

状態:激怒


うぉ、強いじゃないか。ドラゴンでレベル140ってヤバイな。


「あの黒いヤツは最後にみんなで倒す。あいつの攻撃をくらわないように周りのドラゴンから倒していこう」


俺はみんなに指示した。みんなは頷いて作戦を理解してくれたみたいだ。


「あの黒いのはヤバそうだね~」


ミーナも鑑定を使ったのか黒いドラゴンの強さに驚いているみたいだ。


黒龍が時々使ってくる地震で足場が安定せず、残り100匹近い赤ドラゴンを倒すのにだいぶ時間を要してしまった。


それでも俺たちは大きな傷を負うこともなく赤ドラゴンの討伐に成功した。


「よし、残りは黒龍1匹だ。みんなでかかるぞ」


でかいドラゴンのくせに動きは速い。反則だと思う。


ミーナの剣は尻尾でうまく剣筋をずらす、俺に対しては禍々しいブレスを浴びせてくる。


俺の感がこのブレスはくらってはいけないと教えてくれていた。


ブレスの先にあった赤ドラゴンは骨だけになっていた。こえぇ~肉だけ溶かす系なのか。


リンの魔法はダメージをわずかながら与えているみたいだったが、高速再生で傷口が元に戻っていた。


「私の攻撃ではダメージを与えることが出来ない」


リンが少し自信をなくしているようだった。


まあ、リンが魔力を使い果たす感じで一斉に魔法を浴びせ続ければ黒龍の一部を骨だけに変えることはできるだろう。


しかし、その後に回復されたらリンではどうしようもない。


それでもリンはダメージを与えることができるのだ。


「リン、致命傷は与えられなくてもダメージを与えられるのはそれだけで牽制になる。俺とミーナが攻撃するための隙を作ることもできるはずだ。頼んだぞ」


俺はリンに向かってそう言うと、落ち込んでた表情がなくなり、ニッコリ笑って返事をしてきた。


「はい、御主人さまのために頑張ります」


何とか元気を取り戻してくれたみたいだ。


俺とミーナだけでなく、オルガも黒龍に向かって攻撃をしてくれている。


オルガの攻撃なら肉の一部を吹き飛ばすことも出来る。


だが、それも素早く回復されてしまっている。


俺かミーナの攻撃がきちんと当たれば、しっかりとダメージが与えられるはずだが、黒龍もそのへんはわかっているようだ。


なかなか攻撃させてもらえない。地上からの攻撃は黒龍の地震によって、非常に不安定なものとされる。


ん? そう言えば俺は羽持ってるな。


しばらく人間の恰好にこだわっていたから忘れていた。


俺はふんっと力を込めて角と羽を出した。そして浮遊する。


おぉ~思ってたより簡単に飛ぶことができるな。空中に浮かんだ俺を見て黒龍が驚いていた。


そうだ、魔法で攻撃するのもありじゃないか。


「ファイア」


黒龍めがけて炎の魔法をくらわせてやる。


黒龍はブレスを吐いて攻撃してきたが、俺の魔法の方が強かったみたいで炎が黒龍に向かっていった。


黒龍は避けようと素早く動いたが俺の魔法がヤツの体に命中した。


ズドンという音とともに奴の体の一部が抉り取られたような状態になった。


意外と魔法は有効みたいだ。


俺は魔法を連発した。黒龍は、俺に気を取られ他の3人の相手が出来なくなっていた。


魔法が黒龍に当たるたびに、他の3人も攻撃をくらわしていた。


こうなると一方的だ。俺が炎の魔法で奴の体を削りまくる。


ミーナの攻撃も一撃の与えるダメージが大きい。黒龍はあっと言う間にボロボロになっていった。


最後はミーナが決めて、見事迷宮のモンスターを全て退治した。


黒龍からレア素材を回収して収納袋に入れた。


「ふ~みんなお疲れ様」


「御主人さま、さすがです。その角と羽とても格好いいです」


「こら、リンちゃん。マオくんに近づきすぎ、格好いいのは同意するけど」


リンもミーナも俺を見る目が少し怪しい。魅了されているかの感じだ。


いや、実際そうなのかもしれないが。とりあえず元の人間の姿に戻した。


「最後の黒龍はヤバかったなぁ。魔法が効かなかったらもっと苦戦していたぞ」


オルガも結構頑張っていたと思うけどな。


レベル140のモンスターにダメージを与えているんだから、大したものだよ。


「私も10階層だけなのに結構疲れてしまったわ。最後はみんなを無傷で終わらせることが出来て良かったけど」


カルさんも本当お疲れ様だ。


あの黒龍のブレスを何回かくらったけど、カルさんの結界のおかげで全く無傷だったしな。


まあ、何はともわれ、この迷宮のモンスターも倒したし、しばらくは安全な迷宮となるだろう。


俺たちはミーナの転移で迷宮入り口まで移動した。


すると迷宮入り口には、モッハトルテ国王をはじめ、何人かのリザード族が待っていた。


「こ、これは勇者様。帰りが遅いので心配して死体を確……いや、援軍を連れてきたところです」


こいつ、今、死体を確認と言おうとしたな。本当ダメだな。


「私達勇者パーティーは迷宮内のモンスターを殲滅しました。当分は脅威になるモンスターは現れないと思います。時々迷宮に潜って戦士を鍛えるのがいいでしょう」


ミーナは、別に怒りもせず事実を伝えた。


モッハトルテ国王は、素直にお礼を言い、俺たちの滞在を許可してくれた。もちろん宿、飯付きだ。


久し振りの宿にパーティメンバーも満足だ。何しろお風呂に入れるのがいい。


中々迷宮内ではのんびりできないからな。お風呂に入って美味しい飯を食べて、これほど幸せな

ことはない。


部屋は相変わらず2部屋だ。ベッドは1つしかない。まあ、大きめだから3人寝れる。


ミーナとリンを両手で抱えながら俺は眠りに落ちていった。


名前:マオ・アーク・デモン

種族:D魔族

スキル:魔眼Lv99、魔淫Lv99、ファイアLv130、ライトスマッシュLv145、限界突破

称号:不死身の男

JOB:魔槍師Lv145

状態:平静


名前:ミーナ・セルジロ

種族:人間(女性)

スキル:鑑定Lv99、ハヤブサ斬りLv140、ライトセイバーLv140、防御Lv140、治癒LvⅡ、検知Lv99、結界Lv99、身体強化Lv116

スキル:耐性Lv130、転移Lv99、自動回復Lv121、料理Lv99、真偽Lv99、限界突破

称号:魔王を屠る者

JOB:勇者Lv141

状態:平静


名前:リン・イザル

種族:エルフ族(女性)

スキル:属性アローLv99、クイックショットLv99、魔力感知Lⅴ99、防御Lv99

称号:マオの奴隷

JOB:弓魔師Lv99

状態:平静


名前:オルガ・ノートス

種族:ドワーフ(男性)

スキル:盾持ちLv99、高揚Lv99、真空斬Lv99、鍛冶Lv99、耐性Lv99

称号:カーマ騎士団長

JOB:騎士Lv99

状態:平静


名前:カル・スメラ

種族:人間(女性)

スキル:治癒LvⅣ、身体強化Lv99、結界Lv99、魔力半減 

称号:癒しの巫女

JOB:僧侶Lv99

状態:平静

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