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王位継承  作者: るーく
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訓練場



着慣れない騎士団員の鎧を身につけ、父上と一緒に訓練場まで行った。


朝礼で、僕の入隊指揮も兼ねてくれた。










「今日から、入隊するクルトだ。剣は護身術程度しか扱えない素人だが、みんなよろしくしてやってくれ!」


「(クルトって・・・王子だよな?)」


「(なんで王子が騎士団員に?)」


「・・・細かいことは言いっこなしだ!!クルトは私の息子だが、騎士団員になったからには、それは全く関係ない!みんなもただの一人の新人騎士団員として厳しくしごいてやってくれ!!分かったか!?」


「「「はい!!!」」」


「よし、ではクルトは3番隊に配属だ。トモエ、よろしく頼むぞ」


「分かりました」


「クルト、自己紹介だ」










「・・・クルトです。年は16歳です。これから・・・」












「よろしくお願いします!!!!」












「(王子ってあんなキャラだったか?)」


「(ぶらぶらしてるだけの根暗だと思っていたが・・・)」


「(はう・・・クルト王子・・・アタシ密かに狙っていたのよね・・・あの暗い感じが良かったけど・・・今の王子も素敵・・・」


「(ふふふ・・・色々な意味でしごきがいがありそうね・・・じゅるり・・・お姉さんが色々教えてあげるからね・・・)」










やるんだ、僕は。


自分の実力で、勝負するんだ。


そのために喋り方も変えたんだ。











「よし・・・連絡事項は以上だ。各隊、訓練及び警備任務に移れ!」


「「「はい!!!」」」












「改めて、3番隊隊長のトモエです。これからよろしく」


「はい!トモエ隊長!こちらこそよろしくお願いします!」


「では、まずクイーンガードの訓練、任務、業務、生活について説明します。着いてきなさい」










トモエ隊長の後ろを着いていく。


キビキビと歩くトモエ隊長は、すごくビシっとしていた。










作戦会議室


「さて・・・まずは」


「はい!!」




トモエ隊長から、クイーンガードの歴史やら何やら、生活態度や言語指導、生活スタイルなどについて説明を受ける。


必死にノートにメモを取る。


一言一句聞き逃さないように。


トモエ隊長の説明は、的確に重要な点しか言わない。


・・・どこまでもクールな人だ。




「(ふむ・・・言われなくてもノートに取っている。若いのに中々)」


「(必死)」










クイーンガードの各隊の任務。


訓練と警備と警護。


訓練はそのままの意味。


警備は、昼夜問わず城を警備する。


女王、王、姫などが外出で国を出る際は、警護任務。


各隊がそれぞれ一つを担うことになる。



城の警備任務には必ずどこかの隊が当てはまり、警護任務に当たった隊が女王などの外出が無い場合は、訓練、または警備任務の人員補充にあたる。


交代で休みを取るため、シフト制。


休みの日には街に出ても良い。

・・・僕は出れないよな。










「ざっと、こんなところ。何か質問は?」


「今のところありません!!」


「生活していて分からないことがあったら、近くの団員に聞くといい。もちろん私でも構わない。困ったことがあったらすぐに相談するように」


「はい!!」


「あぁ、一つ言い忘れていた。・・・騎士団員の恋愛について禁止している規律は存在しない。任務に支障が出ないように、恋愛をするのは構わない」


「は、はい!!」


「・・・騎士団長から必ず新人には説明するよう言われているのだ・・・ふぅ。以上だ」


「はい!!ありがとうございました!!(父上、さすがだ)」


「しばらくは基礎体力をつける訓練になるが、メニューを作成するために今の実力を確認させてもらう。訓練場に移動だ」


「はい!!」



父上が必ず新人に説明させる事項が、妙に納得できたのはなぜだろう。


でも、恋愛禁止っていうのより全然いいと思うし。


・・・やることやってれば、ヤることヤってもいいなんて父上らしいな。










訓練場


「ウォーミングアップのために、走るぞ。着いて来い」


「はい!!」










城内を走るのか。

なんだか知っているようで知らないような不思議な感覚だ。










10分後


よ、鎧が重い・・・


てかウォーミングアップなのに、まだ走るのか・・・?


トモエ隊長に着いていくのが精一杯だ。


汗一つかいていないトモエ隊長は、すごい。










20分後



ぜぇぜぇ・・・


やっばいな・・・


もう精神力で走ってる・・・体力の無さを痛感だ・・・










30分後


訓練場に戻ってきた。


ぶっ倒れそうなのを必死で我慢して、膝に手をついている僕。


汗一つかかないで、息も切れていないトモエ隊長。



「では、次だ」


「は・・・はい!!」



それからも僕の実力を試すトレーニングが続いた。












「よし、これで今の基礎体力が把握できた」


「・・・は・・・はい」


「まるで体力が無いな。これではその辺の一般人と同じだ」


「(がびーん・・・まぁ途中から分かっていたけどさ)」


「騎士団員として話にならないな・・・しばらくは走りこみと筋力トレーニングを一日中やっていろ」


「・・・はい」


「警備任務や警護任務に就くのは、剣が振れるようになってからだ。私が良いというまで、毎日、訓練場の邪魔にならないところでトレーニングしていろ」


「・・・分かりました!!」




しょうがないんだ。


これまで体を鍛えてこなかったし。


・・・ていうかそんな人間が騎士団に入れたこと自体が、奇跡なんだからな。



やるしかないんだ、やるしか!!

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