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第4章の15

「ふんふん、なるほどー。そうやって作るんですね」


ティタさんはかれこれ5分以上話している。そんなに難しいのか、魂をもとにもどす方法は。


「あー、そうか。隠し味にしょうゆを入れるんですね。わかりました!」


「!!」


『おい、何のことを話しているんだ。』


『え、何のことって。おいしいボルシチの作り方に決まってるじゃないですか』


『決まってないだろ!マタタキのことはどうなったんだ。魂の戻し方は?』


『ああ、それはですね。マタタキちゃんの背中を2回たたくと戻ってくるんですよ。掃除機のコードの巻取りをイメージするらしいです。ただし、物体を通り抜けできないので玄関を開けておかないとだめみたいですよ。』


俺はすぐに玄関を開けに行き、マタタキの背中をたたくため部屋に戻った。するとハバタキが


「話はこの超小型ワイアタップで聞かせてもらったよ。たたく役は僕に任せてくれたまえ。」


「おい、お前それを盗聴というんだよ。俺がたたくから今すぐ装置を外して来い!」


「はっはっは。しょうがないな。この大役はミズサキに譲るとするか」


「しょうがなくないわ! もう早く俺の目の前から消えてくれ」


ハバタキが居間に言ったのを確認すると、俺はマタタキの背中を2回たたいた。正確に言うと背中があろう部分をだ。


「すると、まあ、何ということでしょう! あれほど騒ぎ立てていた外野が落ち着きを取り戻し、まばゆい光に包まれたマタタキちゃんが私たちの目の前に現れたではありませんか!」


ティタさんお得意のフレーズだ。いつもならスルーするのだが、『外野』という言い回しがすごーくひっかかる。


「せめて、仲間くらいにしてくれないか・・・」

「はあ?」

「いや・・・もういいです」


そして戻ってくるなり、マタタキは


「目の前にイチゴ大福があるのに、手がないのでどうしようもなかったです!」


「・・・こいつら・・・そろいもそろって」

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