表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冤罪  作者: ニベア王子
72/73

(第66回)検察取調べ3日目

さて聴取3日目、先生も2件目を認めることで納得してくれたのでこれ以上余罪を追及されないことを祈るばかりである。

聴取前に先生と会話し、本件の罪を認めることを再確認した。さあ、この辺で追跡の手を緩めてくれ。次席検事よ!

おはようございます

昨日と同じく、被害者女性を連れて次席検事が入室した

「それでは聴取3日目を始めます。なにかそちらから言うことは有りますか」

「はい、依頼人が次席にお伝えしたいことがあるようです」私は先生に目配せして罪を認める陳述を促した。

「昨日の聴取後によく考えてみたのですが、私はこちらの女性に良からぬことをしたと思い出しました」「ほう、あの後ねえ」「はい、聴取の時はバーの名前もこの女性の容姿もすぐにピンと来なかったので否認するコメントを申し上げましたが、よーく考えた結果、バーの名前も彼女とのやり取りも徐々に思い出しました」「それで今日、罪を認めることにした訳ですね」「はい、思い出したからにはお詫びを申し上げたいのと、どのような責任の取り方を望まれているのかお伺いしたいと思いまして」「まず最初に、誤って住むことでは在りませんが、その節は本当に申し訳ありませんでした。お許しいただけるとは思っていませんが、まずはお詫びさせてください」先生はそう言って被害女性の顔を見つめた。

「そうですねえ、ごめんなさいではい許します、という訳にはいかないんです」

「ご尤も、たとえば示談金をお支払いすることで少しでも貴女のお気持ちが晴れる、ということは無いでしょうか」

「示談金、ですか?」お、少し手ごたえありかな

「勿論代議士も無限にいくらでも、とはいきませんがこういったケースでしたら5百万円くらいと考えますが」私は依頼人の承諾なく金額を提示した、これは決着をつける意図でなく被害者要望を探るためである。

「急に、五百万円と言われても、検事さんのお考えを聞かせていただけませんか」

「そうですねえ、気持ちの問題がありますので一概に高い安いは言えませんが、私がこれまで見聞きした不同意性交事案では3百万円程度が多かった気がします。しかし、いずれにしても即決するような話ではありませんので、貴方が考える余地があるとお考えなら、一旦持ち帰って、じっくり考えてみて

その上で彼らと相談するのが良いと思います。いかがですか」被害女性は

「そうですね、考えるに値するか、そこからですけど時間を取ってよろしければそうさせてもらえればと思います」

「では、弁護士さんそれで良いですね。彼女の返答が決まったのち、相談ということで」

「分かりました。但し、我々も無限にお待ちするわけにはいきませんこちらでの拘留期限の二日前に一次回答いただき、拘留期限までに調整する日程を提案します」次席検事はうなづき彼女に向かって「弁護士さんの言うことは尤もです。私も期限までに決着しないといけないので、この条件でよろしいですね」

彼女はあっさり「分かりました、では一週間以内にご返事します」ということでこれが今日の結論トなった。検事と被害者が堆積すると先生が「思い切ったことしましたね。私が五百万払わないと言ったらどうするつもりだったんですか」「先生の資産状況位把握しないで顧問弁護士は務まりませんよ。それとも

白紙に戻して裁判で争いますか」「いやいや五百万で済むなら安いもんだ。しかし値をつりあげにくるかな?」「次席検事次第と思いますが、いきなり500を提示したので1000までは覚悟した方が良いと思いますね。5000とか言い出したら裁判で争うほうが良いと思います」「うーん弁護士さんはプロだから従いますというべきなんだろうけど金で済むなら3000までなら良いと思うんだけど」

「ああ、そうですか、では次席検事には1000までなら飲むと言っておきましょう。そのうえで1000以上が提示されたら私は断る振りをしますから先生が独断で引き受けてください。それが一番自然に見えるでしょう」

「分かりました、じゃあそれで行きましょう」

先生の元を離れると早速次席検事に面会を申し入れ5分という条件付きで許可された

「次席検事、示談金額の件ですが」「ああ、一億までなら難なく払えるでしょう、女性にはそう伝えようかと思ってます」「いや、そりゃ困ります、確かにあの人はお金には困っていないですがそれでも2000が限度です」「ううん

それは最初の被害者も含めて4000なら払えるということですか」おお、そうか最初に被害者も示談金で解決できればそれに越したことは無い「ああ、それは考えていませんでした。お二人同額となるなら合計3000で収めたいです」「ふーん一人1500かあ、ずいぶん値切るね。私財を投じたら一億くらい軽いんじゃないの」「そうかもしれませんが私が一億で了解とは言えないのでお二人の被害者が納得いただける額を提示いただいてあとは本人判断に任せようと思います」「うん、匙を投げたってことね」返す言葉もなく次席検事使途を退出し、ありのままを依頼人につたえた「えー一億かあ」「まだ決まったわけではないですが」「仕方ないね、今まで示談のこと考えてなかったんだから」「申し訳ありません」「まあ、要求額を聞いてから相談しましょう」

それから、重い足取りで事務所に帰り遅い夕食を食べながら一週間後に来る要求額はいくらだろうと、わかりもしないことをぐるぐると考え続けた


急に示談金の調整になったが、彼女はやけにあっさり受け入れたな。さては次席検事の差し金だな。こちらが言いださなければ、あちらから提案があったということか

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ