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千年の旅路

 ――その旅■は暗い、昏い、冥い闇の中に居た。


 どこまでも続くかのような、永遠の闇の中に一■。

 いつまでも続くかのような、長い長い旅路を歩んでいた。


 ……それはあまりにも途方のない旅路だ。

 この闇には、■気はなく、安らぎもなく、一条の光すらない。

 およそ■間が正気で居られるような場所ではなかった。


 だが、それでも旅■は歩みを止めはしない。


 何故、旅■はこの闇の中で正気を失わないのか。或いは、旅■は既に正気を失っていたのか。

 しかし例えそうだとしても、その瞳には狂気にすら塗りつぶせない()()があった。


 故にこそ、旅■はその歩みを止めないのであろう。


 己の■生を終え、それでもなお捨てきれぬモノ。見方によっては卑賤な『強欲』と、言い捨てられても仕方がないモノ。

 そんな大罪を瞳に携え、旅■は今も暗闇の中を進んでいく。



 千年前の、遠いあの日に交わした約束に、応えるために。




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