通貨発行権!?印刷機が国家を乗っ取った夜
ケン
「……おい、全人類。今夜のニュース見たか? ついに俺たちのリスナーの笑い声が、国家の根幹システムにまで侵入しやがったらしい。ネットで話題の作品があるんだよ。その名も――」
(ギターでジャーン!)
ケン
「『10歳で実家を追放された俺、前世の経済知識で印刷業界を完全制圧し、いつの間にか国家の通貨発行権を握っていた件』!!」
ユカ
「わっしょぉぉぉぉい!!! タイトル長ぁぁぁい!! でも“通貨発行権”の時点で完全にアサちゃん案件じゃん!!」
アサ
「高城アサ、16歳。最高ね。その主人公、10歳で追放されたのに最終的に通貨発行権を握るのでしょう?人生設計が美しすぎるわ」
ケン
「お前だけ目が輝いてるんだよ! 普通の人は“可哀想な少年が成り上がる話”を見るんだよ! なんで“国家の財布を握る未来”に感動してるんだ!」
アス
「えへへ……。 今、アサちゃんの頭の上で、小さな印刷機さんがカタカタ踊ってますぅ……。 100円玉の妖精さんを量産してますよぉ……」
ユカ
「増やすな増やすな! 妖精を量産するな!」
ケン
「というわけで今夜は特別企画! 『16歳の、絶対に印刷業界を支配してはいけない読書会』!!」
ユカ
「わっしょーい!! 主人公のベンジャミンくん、実家を追放されても全然へこまないんだよね!」
アサ
「合理的だもの。 普通なら『家を失った!』で終わるところを、『血縁コストの削減だ』と考える。私も少し見習いたいわ」
ケン
「見習うな!! 家族会議が全部M&Aになるだろ!」
アス
「ベンジャミンくん、紙さんとインクさんに愛されてますよねぇ……。 印刷機さんも、なんだか嬉しそうですぅ……」
ケン
「お前の世界では機械にも感情あるのかよ!」
ユカ
「でもさ! 普通の成り上がりって剣とか魔法じゃん? この作品は印刷機なんだよ!」
ケン
「確かにな。武器が完全にメディアなんだよな」
アサ
「情報を制する者が市場を制する。市場を制する者が通貨を制する。実に健全ね」
ケン
「どこがだよ!!」
ユカ
「そのうち主人公のお札とか出てきそう!」
アス
「えへへ……。私には見えますぅ……。お財布を開くと、みんなベンジャミンくんの笑顔になってますぅ……」
ケン
「怖ぇよ! 国家規模で顔面統一されてるじゃねえか!」
アサ
「むしろ興味深いのはここね。『印刷業界を制圧する』
↓
『情報を握る』
↓
『社会を動かす』
↓
『通貨発行権を握る』
非常に美しい導線よ」
ユカ
「アサちゃんが完全に悪役会議してる!」
ケン
「お前、今すぐ通貨発行権って言葉を口にするの禁止な!」
アサ
「残念ね。ちょうど番組専用通貨“アサコイン”を――」
ケン
「却下ァ!!」
アス
「でもぉ……。本って不思議ですよねぇ……。紙さんが集まって、言葉さんが並んで、気付いたら国まで動いちゃうんですぅ……」
ケン
「おお……。珍しく良いこと言ったな」
ユカ
「感動した!」
アサ
「3秒後にはお金の話になるわよ」
アス
「えへへ。印税さんの妖精もいましたぁ」
ケン
「やっぱりか!」
(ケンのギターが鳴り響く)
ケン
「というわけで今夜紹介した作品は――」
全員
「『10歳で実家を追放された俺、前世の経済知識で印刷業界を完全制圧し、いつの間にか国家の通貨発行権を握っていた件』!!」
ユカ
「わっしょーい!! 印刷機で世界征服だぁぁ!!」
アサ
「通貨発行権は計画的に」
ケン
「お前が言うと危ねえんだよ!」
アス
「えへへ……。紙の妖精さんたちに、よろしくですぅ……」
ケン
「作品URLはこちら!」
https://ncode.syosetu.com/n3358mf/
ケン
「それじゃあ来週も、この壊れた防音室で会おうぜ!」
ユカ
「わっしょぉぉぉい!!」
アサ
「資産管理は自己責任で」
アス
「おやすみなさいですぅ」
ケン
「最後に爆音一発!」
(ギターが印刷機の駆動音みたいなリズムを刻み、4人の笑い声が深夜の空へ飛んでいく)
全員
「16bit・アタック!!!」




