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第27話 魔の森で

着いてから色々あたっがクエストの目的地である魔の森に向かった。

 森に入る前に演習場に向かった。

 ハイパー達に顔を見せに行くためだ。

 演習場に繋がる林を抜けた所に俺が元の世界の訓練場を元にして作った場がある。

 近づくにつれ、銃声や掛け声が聞こえて来た。

 林を抜けると的に射撃する兵士や組手や刃引きした剣や槍で打ち合っている兵士が大勢いた。

 その中の1人に見覚えのある顔が見えた。ハイパーだ。


「おーい!ハイパー。」


 打ち合っていたハイパーが振り向いた。


「お、これはマンシュ様、久しぶりです。」

「10日ぶりだな、ハイパー。」

「そうですね。思ったより早く帰って来ましたね。」

「ちょっとした理由があってな。」


 俺が遠い目をして、空を見てた。


「聞かないでおきます。」

「そうして貰えると助かる。」


 何となく察してくれたらしい。


「ところで、後ろの女の子は、誰ですか?」

「ああ、今冒険者パーティーを組んでいるティアだ。」

「初めまして、マンシュとパーティーを組んでいる、カラティア・クリティスミアと言います。」

「こちらこそ、初めまして、ヨーヘン・ハイパーです。」


 2人はその流れで、自己紹介をした。

 どうやらハイパーは、ティアの正体に気づいていないらしい。


「そろそろ、俺たちはギルドのクエストに向かうとするか、」

「そうだね。早く行って早く済ませよう。マンシュのお母さんの料理美味しいから早く終わらせよう。」

「それが狙いだな。そう言う事なら早く行くぞ。」

「は~い。」

「それじゃあな、ハイパー、また後で。」


 そうして、演習場を後にした。

 魔の森に行く前にポーチにしまっていた装備を装着した。

 あの森は、何度も入っているが油断はできない。前みたいにモンスターの大軍に出くわしたらボルトアクションライフルでは対応できないので別の武器に変えた。

 スオミKP/‐31、フィンランドで開発されたサブマシンガン。

 原型はKP/‐26の給弾不良を改良してもので、マガジンをバナナ型からドラム缶型マガジンに変更し、セレクターに改良を加えた。さらにレシーバー後部のキャップを回すことで発射速度を変更することが可能である。

 この銃が活躍したのは、1939年11月30日に勃発した冬戦争で、この銃を装備したスキー部隊や歩兵が夜襲などで使用してソ連軍へゲリラ戦を仕掛け油断ならない損害を与えた。

 そして、白い死神と恐れられたスナイパー、シモ・ヘイヘもこの銃を使用し、200人以上を殺害していると言う記録が残っている。

 ソ連軍もこの銃を鹵獲しPPSh-41のモデルとなったほど高性能なサブマシンガンである。

 マガジンは71発ではしまいにくいので、50発の物にした。サイドアームは変わらずのコルトM1911A1ガバメントを両足の太もものホルスターに、ナガン M1895を右腰のホルスターに、ソードオフショットガンを右足のふくらはぎに装備した。防具はレザーアーマー、その上にベストを着てマガジンと投げナイフと中型のナイフを装備した。

 近接武器は別のベルトにロングソードと解体用の大型ナイフを吊るして装備している。ポーチ内に18式柄付き手榴弾とF1手榴弾、スモークグレネードと閃光弾を入れた。

 ティアも装備を装着できたようだ。

 ティアの装備は、ガントレットを装備して、いつモンスターが出て来てもいいようにしていた。

 そのまま、町を出て、魔の森に向かった。

 森の前の草原に近づくと前の陣地が残っていた。正確には元の陣地を縮小して、森を見張るように兵士が駐屯できるようにしてあるようだった。現にまだ、機関銃やそこにいる兵士の姿が確認できた。

 そこを素通りして、魔の森に入っていた。

 数週間前の戦闘で大分数を減らしたせかい、ほとんどモンスターに出会わなかった。遭遇したのは、1、2匹ぐらいのゴブリンぐらいだったので、ティアが瞬殺して終わった。

 さらに森の奥に進むと妙な気配を感じた。


「マンシュ、どうかしたの?」

「しー、妙な気配がする。」

「何も感じないけど?」

「何故かわからないけど変な気配を感じるんだ。」


 ティアには分からないようだが変な気配を感じる。森のさらに奥からだ。

 その気配が気になったので、森の奥に進んでいった。

 気配を辿って進んでいくとモンスターの大軍がいた洞窟にたどり着いた。その洞窟の前に人影が見えた。

 気配を消して近づくと黒い外套で全身を覆った4人が、何やら話しているようだった。気づかれるギリギリまで近づき耳を澄ませた。


「モンスター共がいなくなっている。もう侵攻を開始したのか?」

「そうみたいだね。状況的に見てそうなんじゃない?」

「あれだけの数のモンスターがいれば、例の作戦の囮になってくれるだろう。」

「それは、無理。モンスターは、数週間前の、領地軍との戦闘で、全滅した。」

「な、何だと!2000はいたはずだぞ!それが全滅!?」

「それ、ほんとなの!?」

「わたし、使い魔から見ていた。見たことない、魔法?と武器で、攻撃していた。」

「急いで、本国に報告しなければ!」

「そうだね。それより、そこの陰から覗いているネズミはどうする?」

「「ッ!」」

「何、何時からいた?」 

「割と初めの方からだね。どうする?」

「俺とカクシで、始末する。コルメ、ネリヤ、お前は本国に戻り報告しろ。」

「了解、した。」

「・・・」コク


 2人が森の奥に走り出した。そして2人が残った。


「出てきなよ。もおとっくに気づいているよ~。」


 バレてるなら仕方ない。そう思い姿を相手の前にさらした。


「冒険者か、ここで会話を聞いてしまったのが運の付きだな。」

「ほんとそうだよ、ここに来なければ、死なずに済んだのに。」


 2人が着ていた外套を脱いだ。外套の下は白い鎧を着ていた。

 鎧の紋章が目に入った。ルミノド聖教の紋章。その紋章は、神官服を着た人物の下で、エルフや獣人が膝まついている紋章が描かれていた。

 

(こいつら、教会の聖騎士、しかも極秘任務をこなす、ヴァルケアか、クッソ教会の精鋭部隊だ。)


 厄介な相手に出会ってしまった。今の腕なら勝てないことも無いかも知れないが2人となると可能性は低くなる。ティアでは、多分勝てないだろう。

 どうするか、考えているとヴァルケアの2人が抜刀した。

 やるしかない。そう思い、愛刀に手を掛けた。





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