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プロローグ②

もうちっとだけ(プロローグが)続くんじゃ。


「うむ! よく言った! では早速準備しようかの!」


 目の前のじじ……神様は俺の返答を聞いて嬉々として準備を始めた。

 神様とは言え、見た目いい歳した男のウキウキ浮かれる姿はちょっと見れたもんじゃないな……


「ではまずお主の魂を定着させる素体を用意するかの。一応聞いておくが、人間でよいな?」

「そうですね……ほかに何かあるんですか?」

「うむ、あるぞ。向こうには色々な種族がおるからな。魔族にドワーフ、獣人にエルフもおる」

「おぉ!」


 エルフと聞いてテンションの上がらない男はいまい!

 それに俺はエルフ大好き(いろんな意味で)だからな!


「……で、どうするんじゃ? 人間のまんまでよいのかの?」


 急にテンションの上がった俺を、まるで先程の俺がしていたような生暖かい目で見つめる神。

 止めて! そんな目で見ないで!


「……人間で、お願いします……」

「まぁ、別種族になると体の感覚も変わるしの。妥当じゃろうて」


 言いながら何かを弄る神様。ていうか体の感覚変わるとか割と重要な情報だと思うのだが、ちゃんと教えてくれませんかね!?


 ところで今弄ってるもの、多分これから俺の体になる何かを弄ってるんだろうけど、どうせ弄られるなら女神さまがよかったというのは言わないほうがいいだろう。

 触らぬ神に祟りなし、と。


「……うむ、よし、これでいいじゃろ。おまけでちょっぴりかっこよくしておいてやったし、若くしておいてやったからの」

「……おぉ」


 そこには、俺という原型を残しつつ、整形されたような人間が横たわっていた。顔がもう何て言うかぶっちゃけ誰だよって感じになってる。当分鏡見たら「誰だよ!」って叫びそう。あとはお腹周りの気になるお肉も無くなってるな……

 あと、若い。凄く若い。


「……10代後半くらいですね」

「そのほうが”色々と”都合がよかろう。ほっほwww」


 この神、俗物が過ぎんか……?


「さて、と。では目をつぶれ」

「なんでですか?」

「……目を瞑り集中することで、お主の魂を器に定着させるからじゃ」


 なんか妙な間があったんだが……まぁいいか。


「わかりました……これでいいですか?」


 言われたとおりに目を瞑る。

 すると次の瞬間――


 ドゴォ!


 と音が聞こえた気がした。


***********


「―――――うっ」

「お、気が付いたようじゃの。体の調子はどうじゃ?」


 何か凄い音が聞こえたと思ったら意識を失っていたんだが……一体何をしたんだこの神……というか


「体の調子……あっ!」


 気が付いた時には、さっきまで目の前にあった体に入ってるし……正直急展開過ぎて頭が追い付かない。


 ……まぁ取り敢えずこの体が今から俺自身な訳だ。


「うむ。うまくいったようじゃな。わしのバットコントロールもなかなか……んんっ!」

「……バット?」


 ……ホントに何をしたんだ、何を。


「まぁ細かいところは気にするな。神の御業というやつじゃ」

「はぁ……まぁいいですけど」


 神様だから細部には気を配ってほしい気はする。

ぶっちゃけこの体、心配になってきた……


「うむ! それより次じゃ次! お待ちかねのスキルを授けてやろう!」


 あっ! 話を逸らしたな?

 ホントに大丈夫なんだろうな……

 しかしまぁスキルか。


「スキル……それはもしかして……」

「うむ、お主もよく知っておろう。げーむとかでもよく目にするヤツじゃな。因みに今回お主に授けるのは当然”ちーと”なやつじゃ! お約束というやつじゃな!」

「おぉ! ホントですか!?」


 異世界といえばチートスキル! これは外せない! ていうか神がお約束とか言うな!

 しかしまぁ神様もよくわかってるな! さっき恐らくバットで(おれ)(おれ)に向けてナイスシュートしたことには目を瞑ろう!


「ホントじゃ! というわけで、ほれ」

「……?なんですこれ」


 渡されたのはトレイに乗せられた……ダーツの矢?

なんで?


「見ればわかるじゃろ。ダーツの矢じゃ」

「いや、それはわかりますよ。なんでダーツの矢を手渡されたのか聞いてるんです」


 ダーツの矢が何でチートスキルと関係があるんだ……


 ……

 …………

 ………………あっ!


 ま、まさか……


「なんでも何も、これからダーツでお主に与えるスキルを決めるからに決まっておろう」

「やっぱりかーーーーーーっ!」


 なんでダーツ!こう自分で決められたりするもんじゃないの普通!

 くじ引きとかも困るけどダーツも大概だろうこれ!

 畜生! やっぱりろくでもないぞこの神様!

お、なんだ面白そうだな!と思った方、そんなでもなかった方。

とりあえず評価だけでもしていっていただけると作者が泣いて喜びます。

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