フロイトとゴースト狩り
校長先生とのやりとりが思い浮かばなかったので、前の話をすこし編集しました。
夕食を済ませ、タットとふたりで森の中を歩く。
数時間かかって、ようやくゴーストの群れを見つけた。
「実体化させるよ、」
俺は『聖者の腕輪』に魔力を込めて、ゴースト達を実体化させる。
なんだか実体化させると、普通の人っぽく見えるな....。
「っ!!すごいや!! これで捕食できるよ!!」
そういって、タットは片っ端からゴーストを倒していく。
普通の人に見える実体化ゴースト達は、血を吹き出したり、内臓をぶちまけながら、次々と倒されていった。
うん。血とか出るんだね。
「どう?タット。何かスキルゲット出来た?」
共食い....もとい、ゴースト食いをしているタットに聞いてみる。
実際のところ、俺も何のスキルがゴーストに備わっているのか知らない。
やはり物理無効とかそういうスキルかな?
「うん、ちょっと待ってね・・・ あ、レベル上がってる・・・ ああー、スキルは取れてないや。」
タットはステータスを確認しながら、そう伝える。
どうやらスキルは取れなかったようだ。
「・・・ん!?あれ!? 防御力がEになってる!! フロイトくん! Eって何!!??」
なに!?
防御力がEになってるって!?
俺もまだステータスEの値が何なのかは把握できて無いが、俺の魔力Eと同じく、明らかに強い数値なのは確実であろう。
「タット....まじで? いや、俺もEっていうのがどういうのか分からないんだけど。多分、それメチャメチャ強いんじゃない?」
ゴーストを捕食したことで、防御力がEになったタット。
もしかしたら、物理無効のような最強の防御力を手に入れたのかもしれない。
「え?ホント? フロイトくん、ちょっと殴ってみて?」
タットにそう言われ、俺はタットの顔を殴った。
なんとなく全力で。
日頃の恨みとかは無いけど、全力で。
だが、タットの顔はビクともしなかった。
「え?いまホントに殴った? 触られたくらいの感覚しか無かったよ? 遠慮しなくていいから全力でやって!」
いや、遠慮なんてしてないんだけどな。
しかし、俺も殴った拳の感触がおかしい。
なんというか、ゼリーを殴ったような感触。
俺の拳も全く痛くない。
タットもダメージ0のようだし、なんというか気持ち悪かった。
「結構強めに殴ったんだけど。」
「え?そうなの? じゃあやっぱり防御力強くなってるんだ!」
タットは最強の防御力を得たのだった。
☆
俺たちは、タットの防御力がどんなものなのかと色々試した。
まずは斬ってみることに。
「それじゃ、いくぞ!」
――ズバッ
タットの腕が落ちる。
どうやら、斬撃は効くみたいだ。
「あんまり痛くないね。もしかして感覚も鈍くなってるのかな?」
そんなことを言いながら、無くなった腕が再生されていく。
ステータスを確認すると、体力は少し減ったが、腕の再生に合わせ回復していっているらしい。
「んじゃ次は、肌への攻撃ね。」
俺はそういって、タットを叩く。
「痛ッ!!!」
ビンタ攻撃だが、これも効くみたいだ。
ヒリヒリと痛いらしい。
だが、体力へのダメージは0のようだった。
「本当にいいんだな? というか、まずはデコピンくらいの力の方が良くないか?」
「ううん。大丈夫。覚悟は出来てるから。」
最後はキ○タマへの蹴り。
つまり、内臓へのダメージだ。
「後悔すんなよ? いくぞ!」
――ドゴォッ
「ッ!!」
どうやら、少し効くようだ。
だが、あんまり痛がる様子は無かった。
「ちょっと痛いけど、これなら全然我慢できる。」
そこそこ強い力で蹴ったが、耐えられる痛みらしい。
うん。羨ましい。
そうして、またゴースト狩りに行く約束をして、寮へと帰る。
時刻は午前3時になっていた。




